- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087717044
感想・レビュー・書評
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簡潔でわかりやすい文章でさくっと読めた
集団で生活する以上私たちは常に発言力の強い人たちや相対評価の価値観に流され続け、なんとなくのものさしで他人を評価しがちだが、本当にそうだろうか、「ぼくは、そうは、思わない」と立ち止まらせてくれる作品 -
伊坂幸太郎さんが子供を主人公にした短編集
どこか重松清さんを感じさせる内容でした
評判は大事
でも子供と大人ではちょっと違うのかも
それでも、いじめの無い世界になってほしいですね
一服の清涼剤としておすすめ -
2021年本屋大賞ノミネート作品 5/10冊目。
5話短編集。全部 小学生が主人公、そして題名全てが否定ワードで統一されている。
どれも、人生への教訓が押し付けがましくなく入っている。正義を振りかざす、決めつけや一括り評価は危険。寛容さの大切さ。
伊坂幸太郎の『繋がり』に目を光らせメモりながら読んだ。明確なリンクは磯憲先生のみ。もう一つほぼ明らかなのは、ラストの2話に…ネタバレになるので記述避けます。
5話それぞれ楽しめた。「スロウではない」「逆ワシントン」が特に好み。 -
考え方が妙に落ち着いていて、大人びた雰囲気の子どもたちではあったけれど(今、大人の私がもう一度子どもをやるとしたらそんな感じ!な子ども?笑)、ストーリーはさすが伊坂さんでとても面白かった。
キャラクターも個性があってよかったです。 -
「ぼくは、そうは思わない❗」
とても哲学的で「自己啓発本」や「知を磨く」的な本に出てきそうな、この「言葉」が、子供の世界を通じて、重要な意味をもちながら展開される。
そして、爽快でグイグイ入ってくる文体と子供時代から今へと繋がるストーリーの面白さ❗
井坂ワールドにどっぷり浸れる一冊です。
「あ!もう終わっちゃった❕」という読後感でした。
ぜひぜひ、読んでみてください。 -
子供が主人公の短編集だけど、繋がってる物語。
どの話も、とても面白かったし、幸せな気持ちになれました。
最後の彼は本当に良かった。
沢山の人に読んで欲しい本です。 -
短編でありながら他の話とつながりを維持して展開されていく内容に、長編さながらの読み応えがありました。今この手の書き手さんが増えている中で、明確に登場人物が誰かとわからなくても「きっとさっきのこの人かも」と淡い推測を持たせてくれるのも伊坂さんのサービス精神なのかも。
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短編集の後に書かれていた「子どもが語り手になれば、その年齢ゆえに使える言葉や表現が減ってしまいますし…」という文を読んで本当にその通りであると思う。異性の感情について叙述されたも表現などでたびたび違和感を感じることがあり、そんな中この本ではその違和感を感じることなく読むことができた。
子どもたちは、大人に比べて語彙が少ないこともあり、深く考えていないようにおもいがち(自分は
)であるが、大人がその思いに言葉を当てはめてあげると色々なことを感じ、考えているのだろうかと思えた。
人の気持ちに思いを巡らせて、自分の感情を豊かにする良さが小説にはあると改めて感じることができた。 -
逆境にもめげす簡単ではない現実に立ち向かい非日常的な出来事に巻き込まれながらもアンハッピーな展開を乗り越え僕たちは逆転する!
痛快で気持ちいい短編5編。
小学生の頃を思い出した。けして子供向けではなく大人が今読んで勇気をもらえる本だと思いました。