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- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087722260
感想・レビュー・書評
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処女詩集「二十億光年の孤独」を携え「突忽とはるかな国からやってきた」詩人は、第二詩集「六十二のソネット」で若い心の褒め歌を歌い、第三詩集「愛について」で「空」から「地」に降り立ちやがて一人の「人」となって「人々」の中に入っていきました。
それからもいろいろなことがあって、やがて人生はキルトのパッチワークのように様々な布が寄せ集められたような色合いになっていったのでしょう。詩集「そのほかに」は、この「それからもあったいろいろなこと」が寄せ集められたような詩集です。装丁も美しいです。
人生が複雑な色合いに染まることは成長というよりもむしろある種の老化なのかもしれません。しかし、出来上がったパッチワークのような人生の風合いが心に馴染むものだったら、それは大切にすべきなのでしょう。
「一本胴」という詩が私は特に好きです。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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