赤毛のアンの翻訳物語

著者 :
  • 集英社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087743456

感想・レビュー・書評

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  • 90年代前半のパソコン黎明期の記録としては興味深かった。

    パソコンがマニアのおもちゃからさほど詳しくない人も使うようになった頃やインターネットが普及し始めた頃の雰囲気を知るというのではおもしろかったけど、
    パソコンの話と赤毛のアンの引用句探しの苦労話がごっちゃになっていて、ちょっと煩雑。

    作者としては、赤毛のアン絡みの話をメインにしたいのだろうけど、どちらも漫然と出てくるものだから、正直もうちょっと整理をして書いて欲しかった。

    つらつら書き綴ったブログでも読んでる気分。

    それにしても、昔のパソコンは苦労が多かったしお金もかかったんだなあ、と知れたのはよかったかな。

  • 「赤毛のアン」に当初は訳されていなかった〜当時流行の文学からの引用部分の意味を解明していく過程の話。
    ジャンルとしては小説ではありませんが…翻訳小説に興味のある人が読む本かな。
    パソコンの利用法や発展の歴史についての本として読むことも出来ます。

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著者プロフィール

島根県出雲市生まれ、筑波大学卒。『巨食症の明けない夜明け』(集英社)ですばる文学賞、評伝小説『恋の蛍 山崎富栄と太宰治』(光文社文庫)で新田次郎文学賞。著作はイタリア、中国、韓国で翻訳出版される。『赤毛のアン』シリーズ(文春文庫)の日本初の全文訳を手がけ、作中の英米詩、シェイクスピア劇、聖書など数百項目を訳註で解説。金子みすゞの弟で脚本家の上山雅輔の日記と回想録を読解して小説『みすゞと雅輔』(新潮文庫)を発表。著書に幕末小説『島燃ゆ 隠岐騒動』(光文社文庫)、『英語で楽しむ赤毛のアン』(ジャパンタイムズ)など。趣味は編み物、洋裁、「すてきにハンドメイド」鑑賞。

「2021年 『金子みすゞ詩集 2022年1月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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