- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087747690
作品紹介・あらすじ
さあ私の太陽神よ舞い上がれ、安宿に泊まる私を照らせ。パソコンの画面に残された、支離滅裂な「錯文」。これを書いたのは私なのか、それとも私ではない私なのか。
感想・レビュー・書評
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狂ってるかもしれないけど、共感しまくる。
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途中まで非常に楽しかったが結末が理解出来なかったのが他の人に負けたようで悔しい。あとこれから2日くらい精神異常者ごっこをしそうな私はとても残念な人間だと思う。
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高校生の時に読んで、当時の自分にハマった。
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・肉体と魂の分離というガンダム的哲学は、第一作の『蛇にピアス』、第二作目の『アッシュベイビー』にもみられたけど、第三作目『アミービック』ではそれが中心的な主題となっている。哲学的なお堅い内容は、随所にあるユーモアや「錯文」というオブラートに包まれて軟化されているけれど、金原ひとみさんの創作の原動力となっているのはむしろこっちな気がした。
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2000.01.01
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アッシュベイビーよりはマシになっていたけど、やはり筆者がその辺にいる、恋愛に生きるただのバカ女なんだろうな、というのが滲み出てしまっている。
主人公は品のいい美人という設定だったはずだが、床に吐いた野菜ジュースを片付けもせず放置したり、汚い言葉が飛び出したり、これはただの金原さん本人では?
品の良い女性、こんな簡単な設定の人物も書けないの?
私は恋愛に生きる人間とかいうのをとても軽蔑していて、食べるために生きているとか、寝ているときが一番幸せとかと同じだと思っていて、どうして人間やってるんですかと思っている。
こういう登場人物を見ると、やっぱりDQNに本を書くのは無理なんじゃないか?と思えてしまう。
内容はサクサク読めるし面白いんですが、そういう所が鼻について不完全トリップになります。 -
再読シリーズ、ほそぼそと。
蛇とピアス〜アッシュベイビーの後、
ハイドラよりも前の作品だけれど、
主人公はハイドラと同じく摂食障害。
「らり」った「錯文」がめちゃくちゃ強烈で、
普通の小説ならメインになるような他の人物とのストーリーが
霞むぐらいの存在感。
好きな作家だけど読みやすいとはいいづらいかなー。 -
毒と棘と弱さつらさの切り替えが絶妙で翻弄されます。床上手っぽい文章がすてき♪
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精神分裂症で拒食症。
ときどき、いや、よくあります。
アメーバのように、ふわふわとした自分の意識が、
自分の体の中からちょっとだけ浮遊して、おでこのあたりにいて、
考えている感じ。
こうやって文章にするときは整理されていますが、
頭の中では、この小説のようなのです。 -
鬱病・不眠症・総合失調症(精神分裂病)・拒食症で、錯乱から妄想へアミーバのように増幅していく様子。全体的にはあやふやなままだけど、錯文部分が真意に迫っている気がする。