キャント・バイ・ミー・ラブ 東京バンドワゴン

著者 :
  • 集英社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087754681

感想・レビュー・書評

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  • 大家族って素敵だな。
    みんながそれぞれを思いやり、愛情という形のないもので繋がる。LOVEがいっぱい。
    情という字は心と青で出来ている。
    それは心が澄み切って底が見えるような偽りのない本当の心という意味なんだそうです。相手を思う心。どこにも濁りのない偽りのない本当の心で愛するからこそ愛情が生まれる。
    東京バンドワゴンのシリーズは春夏秋冬の4編からなり、季節ごとにその終わりの部分にサチさんによるとても良いまとめが収められている。
    万事解決。それもみんなが幸せになる方向で進んでいる。いつも安心して読める。
    最新刊を読み終わってしまったからまた当分待つんだろうけれど、待ってるよっ‼︎

  • 東京バンドワゴン新作、毎年春の風物詩です。
    サチさんの家族紹介から、朝食のやりとりなどお馴染みのシーンから堀田家の面々を思い出していく。
    マンネリ感はあるのだけど、堀田家に戻って来たなぁと嬉しくなる。
    ついに勘一が長生きしている意味であった花陽の花嫁姿を見る事ができた。でも次の欲が出てきた発言にニヤニヤさせられた。
    その後、勘一とサチの成り立っていない会話でも、心が通じているように感じられ暖かい気持ちになる。
    周りの人達が遠くから少しずつ居なくなってしまい、不穏な空気も感じられる。
    新しい命の誕生があるのだから当たり前だけど、身近な人も居なくなっていくのかな。
    長く続くシリーズの醍醐味でもあるね。

  • いつも温かい気持ちにさせてくれる堀田家。
    研人がしっかりしてて良い男になったな。

  • だんだん朝ごはんの会話の、誰がどの発言かを追うのは困難になってきましたね。
    4話目に「ミカちゃん」登場、ちょっと懐かしい!また後で12作目を読まねば。
    花陽ちゃんたちがお盆に結婚式を挙げる、「皆来てくれるんじゃないかな」と決めたところが素敵です。優しい良い子たち。
    「お金では愛は買えない」の意のタイトルぴったりな今作でした。
    お金の話ついでにおもしろかったのは、アイドルたちが堀田家に来ることで、研人がかんな&鈴花にこれは秘密のお仕事だと言い聞かせる場面「わかりますね?お金貰えないことがどんなに辛いことか」
    これは、まだ二人にはなぁ…。

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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