- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087806359
作品紹介・あらすじ
2011年4月9日、脱原発活動を宣言。仕事減、恋人との別離、刑事告発、ネット上での誹謗中傷の嵐…。でも「後悔は何ひとつしてへん」。原発廃絶に向けて芸能界でたったひとり闘い続ける役者・山本太郎の活動の軌跡を追うノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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著名人であるがゆえの魂の告発に苦しむ姿に共感を覚える。
だからこそ、その影響力を最大限駆使して、原子力村の利権で肥え太った関係者にとっての、目の上のたんこぶになってもらいたい。
「核」無き世界を心から欲する私たち一般市民の声を代弁してくれるありがたい存在。 -
これを読まずして、山本さんを非難するべからず!人間としてどう生きるべきか、彼はきちんとわかっている。うずうずしている自分に渇と、一歩前に出る勇気をもらえた気がする。
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何か信念をもったときに、人はどう行動をすべきなんだろうか。
その信念が世間的に正しいか、間違っているかではなく、自分が信じたものにかけるということは、しかもそれが、反対する人が多かったり意見がわかれていたりする事柄においては、とても難しい。家族や仕事、お金や友人、いろいろなものをとりおいて、ただ、信念にかける人がごくまれにいる。著者もその一人だ。
著者はもちろん原発の事故やその後の政府の対応、子供やその未来を守ることを真剣に考え行動している。
私には、彼の意見がどこまで正しいのか、真実をついているのかはわからないけれど、いったん信じたものがあったときに、自分を裏切ることはできないという彼のおもいは、強く伝わる本であった。
原発本としてではなく、何かに迷ったり、世間のプレッシャーに負けそうになったら読むといい本なのかも。 -
タイムリーな本
男気溢れる生き方はカッコ良く行動力に勇気を貰えました。 -
子供が生きられないような社会であれば、他に何をやろうと意味がない。子供達の命を守れる社会をつくるためにまずは自分が立ち上がる。そして共感できる人はつながって欲しい。非常にまっすぐな著者の性格は、彼が小さな頃から裕福ではなくても困っている人に手を差し伸べ、常にひとを思いやる姿を目の前で見せてきた母の影響が大きい。多くの人が黙る中、彼の行動を全面的に賛成してくれたのはやっぱりこの母だった。確かに最近テレビでは見なくなったな。
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書店で見かけて購入。この人の脱原発活動の根底には、子どもたちを守るという強い信念があるのだなと感じた。
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ソフトバンク・孫正義氏の「原発賛成?反対?」のツイートをきっかけに、自分の信念を解放した山本太郎。
その山本太郎の「原子力のない安全で平和な日本で生きたい」という魂のこもった作品。
原子力の反対運動を続けるとサヨクだと言われることがあるという、それに対して太郎は人が生きるという問題に右も左もないと答える。むしろ国を愛する、国土を愛するという右翼は原子力で国土が汚染されている今、お前らが怒らんでどないすんねん、と。右翼が支持する石原伸晃などは東電から献金漬けで原子力は安全だという嘘を撒き散らす。
p193「原発の事故が本当に問いかけてくるもの」より
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大平洋戦争末期、ソ連が日ソ中立条約を破って満州に侵攻してきたとき、関東軍の将校や金持ちは住民に何も知らせず最初に満州を離れた。置き去りにされた庶民は取り残され中国残留孤児という悲劇も生んだ。今回の原発爆発事故でも同じ状況が生まれている。
人生を終えるとき、自分はいったい何のために生きてきたのか。人としてどうやったか。あなたは人としてどう生きるのか。
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原発の爆発をきっかけに自分の生き方を自身に問い、悩み、方向性を見つけた太郎の言葉は重い。
太郎の言葉に心を揺さぶられる。そして悩まされる。
山本太郎を干そうとする電力会社の広告費漬けのテレビがある一方で、李鳳宇氏、若松孝二監督は太郎を評価し、作品への出演を決定する。井筒監督も太郎を評価する。
本書の編集者・ベストセラーの『オシムの言葉』をつくった木村元彦氏も“ひとり舞台”の太郎を応援する。
今が旬の本。一読を。 -
前々から中立か賛成の意見は多いけど反対の意見の情報って少ない(マスコミって、絶対的ではなく相対的に説明ってのは具体的になりすぎてだめなのか、そういう報道はしないよな)もあり・・・
また、ブレない男の生き様に興味を持って読んでみました。
色々読んでみて思うことがあったので読んでよかった。
原発問題に少しでも関心があるなら(個人的には関心があるべきだと思うけど)一読をお勧めします。