いつも、気づけば神宮に 東京ヤクルトスワローズ「9つの系譜」

著者 :
  • 集英社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087808124

作品紹介・あらすじ

幼少よりスワローズを愛する著者が、圧倒的な熱量と取材量で綴るスワローズ史。「ファミリー球団」と呼ばれる独特のチームカラーの正体を多数のレジェンドOB、現役選手の証言で掘り下げる。

感想・レビュー・書評

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  • まだ途中ですが、まるで自分のために書いてくれたのか?と思ってしまうほど、暗黒の80年代スワローズに心奪われた30年前の神宮ライトスタンド少年達よ、必読。

    読了後追加
    数々のスワローズ本を読んで来ましたが、この一冊は時間の経過、つまり歴史と、スター、脇役、スタッフからファンまでをも網羅する幅があり、なぜ自分がスワローズファンなのかを気づかせてくれるものです。

    同学年の筆者が羨ましくもあり、かつ自分にはない構成力に尊敬の念を抱きます。

    今日スワローズが10連敗したこの日に、勝率3割にも満たなかったあの日のスワローズを思い出しながら、何と弱いチームを好きになってしまった事を嘆きながらも、次のミスタースワローズが頭角を現さないかと期待する自分でありました。

  • 今更ながら読み終わった。
    負けたり勝ったり毎年コロコロ変わる
    まるでジェットコースターみたいな球団、東京ヤクルトスワローズ 。
    負け続けると、なぜこんなに弱いんだ!って怒ったり
    勝ったら勝ったで、やれば出来るじゃないか!と喜んだり
    本当に不思議なチーム。だから好きなんだけど。
    あぁ、そうそうって読んでいるうちに
    色んなことを思い返すことができて良かった
    OB選手も現役選手も本当面白い

  • ヤクルトファンでフリーライターの長谷川晶一さんの本。「どうして、こんなにヤクルトが好きなのか?」という問いに9つの系譜で答える形式になっている。

    私もヤクルトファンでファン歴が長いので「そうそう」と共感できる部分が多かった。また、多くのヤクルトの元選手がインタビューに答える形で登場していて、これもファンとしては嬉しかった。

    長谷川さんの本はまた読みたいと思った。

  • 息子(小3)が2年ほど前から「野球が人生」と言っても過言ではないくらいに、野球にのめり込んでしまった。チームにも入って、野球教室にも通って、シーズン中は毎日TV、アプリ、ラジオ観戦、もちろん球場にもちょいちょい行く。今夏は札幌ドームにまで行ってしまった(東京在住)。が、彼はジャイアンツファン。

    幼い頃は野球を見るのが普通だった世代の配偶者や、娘(小6)までも息子にひっぱられ、すっかり野球の虜だ。が、ヤクルトファン。私もだ。

    40歳を何年か過ぎた2年前、私は初めて野球って面白い、と思うようになった。完全に息子の影響だ。遠い昔の、野球好きの彼氏との球場デートではまったく影響を受けなかったのに。

    やがて、周りに以外と野球ファンが多いことを知り、また、ヤクルトファンも多く、この本を手に取ることとなった。

    夢中で読んでしまった。正直、登場する選手の名前はほとんどわからない。だって興味を持ったのが、2年前だから。なのに、何度も涙腺が刺激されたし、野球の面白さ、深さ、ヤクルト愛が、沁みた。選手ひとりひとりの、それぞれの人生が、そこにあった。

    著者のまっすぐで正直な文章に想いが乗って、しっかりと届いた。

    そしてこの本を読み終えた2017/8/30、阪神戦で山田哲人の勝ち越しHRに歓喜し、サヨナラ負けにうなだれた…この感じが、ヤクルトだ。

    同じ著者の『プロ野球語辞典」は、この本を読む前に息子にせがまれ購入、こちらもとっても楽しんだ。同じ著者か!と気づいたとき、ああ、なんかわかる、とうなずいた。

  • ヤクルトファンによる、ヤクルトが好きな理由。
    明るい、楽しく、真面目に。
    背番号1と34
    国鉄
    負けグセ
    野村ID
    リハビリ
    ファミリー球団 松園オーナー

  • わたしは昔からのヤクルトファンではないけど、ファンの思ってることってみんな一緒なんだなあ、代弁してくださってるような感じで嬉しかった!

  •  たしかに印象に残っている選手が多いのだよ、スワローズには。
     

  • 「明るく」「家族的で」「なぜかアンチがいない」レジェンドOB、現役選手らの証言で綴る「ヤクルトらしさ」と愛すべき「ファミリー球団」の正体。脈々と受け継がれるスワローズ「9つの系譜」 。

    ファンの視点から、ヤクルト球団の歴史を分析すると、こんな楽しい一冊になるんですね。今までたくさんの野球に関する書籍を読んできましたが、これはビカ一だと思います。

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著者プロフィール

1970年5月13日東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、出版社勤務を経てノンフィクションライターに。05年より中野ブロードウェイに在住。『最弱球団 高橋ユニオンズ青春記』(白夜書房)、『私がアイドルだった頃』(草思社)、『ギャルと僕らの20年史 女子高生雑誌「Cawaii!」の誕生と終焉』(亜紀書房)、『いつも気づけば神宮に 東京ヤクルトスワローズ「9つの系譜」』(集英社)、『詰むや、詰まざるや 森・西武VS野村・ヤクルトの2年間』(インプレス)、『生と性が交錯する街 新宿二丁目』(角川新書)他、著書多数。

「2022年 『中野ブロードウェイ物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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