白髪の国のアリス 田村セツコ式 紙とえんぴつ 健康法

著者 :
  • 集英社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087817188

作品紹介・あらすじ

女性イラストレーターの草分け、80歳を超えてますます元気な田村セツコさんによる、読者参加型エッセイ本。紙とえんぴつがあれば幸せ、という心の健康法を伝授します。

【おすすめポイント】
1. 見て楽しい
元祖「かわいい」著者の描き下ろしカラーイラストと手描き文字がいっぱい
2.読んで楽しい
元気になるエッセイは、シニア世代にも読みやすい大きな文字を使用
3.書いて楽しい
読者が書いて参加できる、ハッピーになる魔法10講座入り(書きやすい特別な紙使用)

【絵本作家・荒井良二先生(著者の師匠)推薦のことば】
セツコ語録はいつも普段着でいつもよそ行きのお茶目ゴージャス!!

【本文より】
いわゆるひとつの認知症ですってね。わたし。おほほ。(中略)さんざん、力いっぱい生きてきて、あちこちネジがゆるんで、ちょっとだけのどかなうららかな世界に入ってきただけ。
そう、ふしぎの国のアリスみたいに。
ふふ……あなたも年をとればわかるわキット。
(中略)年老いた親が、何か思い出話とか気になる考えをつぶやいた時は、ぜひ、小さな声でやさしく耳もとで「さすが」とささやいてください。
これは、とても短い言葉ですが、「しっかりして」などより、キキメのある、あたたかく甘い、お薬みたいです。

【もくじ(抜粋)】
●アリスのポエム オリジナルカラーイラスト+自筆ポエム 全12本
●アリスのエッセイ 全16本
さすが/大好きな屋根裏部屋/愛する仕事/ある日、バスの中で/野菜のちから/心配性 他
●アリスの魔法練習帳 直接書き込める読者参加ページ
絵日記教室/コラージュ人形を作る/しあわせを呼ぶ言葉100/大人のぬりえ/メモ 他

【著者プロフィール】
田村セツコ(たむら・せつこ)
イラストレーター、エッセイスト。1938年東京生まれ。1960年代に『少女ブック』『りぼん』(集英社)『なかよし』(講談社)の表紙や“おしゃれページ"で活躍。その後、“セツコグッズ"で一世を風靡。サンリオの『いちご新聞』、ポプラ社の名作童話挿絵など。現在は絵日記教室の講師、個展、講演会他、手帳はスケジュールでいつもパンパン。19歳で銀行勤めを辞めてから、画業65年、好きで入った道を貫いています。

【著者からメッセージ】
この世は、すてきなワンダーランドね。ボケるのなんて、怖くないわ。
生きてる友だち、亡くなった友だち、みんな心強い応援団!!
えっ年齢? 忘れちゃった!!
たぶん20〜200歳の間ね。

感想・レビュー・書評

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  • あべのハルカス近鉄本店 | イベント:催事・イベント | 「白髪の国のアリス」出版記念 田村セツコ展 [9月7日(水)から]
    https://abenoharukas.d-kintetsu.co.jp/event/1/1661413154.7835.html

    『白髪の国のアリス』発売記念 田村セツコさん&荒井良二さん対談【動画あり】 | 絵本ナビ
    https://www.ehonnavi.net/specialcontents/contents.asp?id=1257

    白髪の国のアリス 田村セツコ式 紙とえんぴつ♡健康法/田村 セツコ | 集英社 ― SHUEISHA ―
    https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-781718-8

  • ふとしたきっかけからめちゃくちゃ可愛いイラスト作品を目にし、作者はどなただろ?と調べたところお名前を覚えたのが田村セツコ先生。
    タイミングよく新刊発売予定があったもので、いそいそと購入。

    なんと驚き、御年84歳とは思いもよらず。
    むしろその情報を知った上でページを開いたら、開いても、これまたやっぱり信じられないくらい(あまり言うと失礼だろうか)ほぼ全てのページが可愛いで溢れかえっている。

    全編通して先生が心掛けているのは「ほがらかなあいさつ」(p31)だったり「知らない人にニッコリする」(p72)ことだったり「自画自讃、自分をほめる」(同)ことだったり、自他問わずを慈しみ大事にして過ごす事なのかな、と感じた。

    子どもの頃に当たり前と教え込まれた事ほど、大人になるとやれていないものであり。
    よく学校で’あいさつしましょう’と指導されるけど、当の先生の方が全然あいさつしたそうに見えなかったり。
    人間、何をどうしたって’老い’を避けることは出来ない以上、どうせ老いるならあいさつくらいはほがらかにこなす、自分の事を愛してあげられるおじいさんに私もなりたい。


    …とここまで書いておいて何だが、本として見た場合、残念ながらエッセイとしても作品集としてもお絵描き・塗り絵系ワークブックとしても、いずれも物足りない。
    読者としては1点でも多くの可愛い作品を見たい所であるが、『紙とえんぴつ♡健康法』と謳っている以上、田村先生の健康の秘訣が絵を描く事・絵日記をつける事であるのならば、もうちょっと’創作’についてを掘り下げて引き出してもらいたかった所である。

    あの可愛いファッションはどういったものからインスピレーションを得るのか、ポーズとかはどう考えるのか、印象的なガーリーな表情・特に目元の描き方にこだわりはあるのか、色の塗り方はetc.知りたい事は山ほどあるのだが。
    いや、こんな細かい事に拘っていてはいけないのか。ほがらかに、ほがらかに。

    〈コラージュ人形を作る〉(p70)において、材料にゴツめの’魚の骨’を使っている写真には思わず3度見した。どう見ても骨、しかもヤワなやつでなくて割と鋭い骨のように見える。

    うーむ、お見それ致しました。


    1刷
    2022.8.31

  • いつも元気、やる気をもらう❣️

  • 2023.2.1

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著者プロフィール

イラストレーター エッセイスト
1938年、東京生まれ。
高校卒業後、銀行OLを経て、画家・松本かつぢ氏の紹介でイラストの道へ。
1960年代に少女漫画雑誌『りぼん』(集英社)や『なかよし』(講談社)、『マーガレット』(集英社)、『少女クラブ』(講談社)の表紙や“おしゃれページ"で活躍。
1970年代には全国十数社と契約を結び、文具や小物などの“セツコ・グッズ"で一世を風靡。
1980年以降、ポプラ社の名作童話の挿絵や詩作、エッセイも手がける。現在はコラージュ技法を使った立体作品「こもりびと」シリーズなどの作品を精力的に製作し、年に数回、個展を開催。講演会、トークショーなどで多くの方に元気を与え続けている。『あなたにあえてよかった』『孤独をたのしむ本』『孤独ぎらいのひとり好き』『おしゃれなおばあさんになる本』『HAPPYおばさんのしあわせな暮らしかた』(興陽館)など、著書多数。

「2023年 『85歳のひとり暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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