- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087827200
作品紹介・あらすじ
フランス大巡幸の旅が続くなか、少しずつ成長し、色っぽくなっていくマルゴ。結婚を夢見るアンリ・ド・ギーズと三年ぶりに再会したマルゴは──!? 恋の秘密に分け入る歴史劇、第2巻!
感想・レビュー・書評
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肉食女子と変態さんを作者ならでの視点で丁寧にかさねていくが、萩尾望都がかかなきゃならんテーマとは思えず。桐生操でいいっすよ、とおもってしまう。
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マルゴは思春期に突入し、美しさも増してゆく。彼女を見つめる兄達の態度も変化していくが、マルゴが好きなのは…カトリックの中心勢力貴族の若様であり、仇討に執念を燃やすアンリ・ド・ギーズ。このギーズも男前になり、マルゴのみならず私もウットリしているのであります。やや直情径行なところが玉に瑕ですが…。初キスに焦るあまり歯と歯がぶつかるなんて、若さゆえ~で萩尾先生の描写の巧さを感じました。淫靡な場面あり甘酸っぱい場面ありで、魅惑的な展開に頭がクラクラします。
歪んだ愛情でマルゴを縛る兄達だが…気弱で甘えん坊な王シャルルも、要領がよく、腹黒さを垣間見せるアンジュー公アンリも、それぞれに魅力的で目が離せない。見方を変えればイタいシスコンの兄ではあるのだが…。そして、天真爛漫なナヴァル王子アンリもまた憎めないキャラ。単なる田舎者と思っていたが、意外とその場の空気を読み、ピエロのようでも振る舞いは「男」。見直しました。(キスもうまいらしいし!)
ざっくりと史実は把握しているものの、その後の展開がどうなっていくのか見当もつかない。カトリックとプロテスタントの対立は深まるばかり。カトリーヌ母后は相変わらず不気味なキャラクターであるし。そして、己の美しさが武器になるとはっきりと悟ったマルゴはこの先どう「咲いて」いくのか、どう男達を翻弄するのか、楽しみだ。 -
マルゴは淫乱、シャルル陛下はシスコン、アンジュー公は男色。
狂ってるぜ! -
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世界史で習ったけれど、人物は見えてきません。コミックで読むと、人が息づきすぎるほどです。メアリースチュアート、18歳でスコットランドに帰されてその後波乱万丈の人生。マルゴは15歳。兄たちも濃いキャラです。
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(14/10/12記:今さらだけど、7月に「AWAY」が出たって事は「王妃マルゴ」は中断!? そんな~~~ぁ!!!ヽ(TдT)ノ 続きが、読みたいよ~~~!)
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萩尾望都の新連載は、初のコスチュームプレイ。萩尾望都がいままでコスチュームプレイを手掛けたことがなかったというのはちょっと意外。
その初めての作品に選ばれたのはフランス王妃マルグリット・ド・ヴァロワ。絶世の美貌によって、愛憎と陰謀が渦巻くフランス宮廷を駆け抜けたマルゴの一生という感じかな。作品の中では、カトリックとプロテスタントの対立が大きな軸となっていて、これが後のサン・バルテルミの虐殺に繋がっていく、という展開でしょうか。(デュマの同名小説との違いはよくわからない)
2巻終了時点では、ちょっとまだエンジンかかりきってない感じ。たんたんとマルゴの周りの出来事を追って行くという雰囲気で盛り上がりには欠ける。ただまあ、マルゴがまだ表舞台には上がっていない状況なので仕方のないところではある。次の巻あたりから物語も一気に動き出すのだろう。 -
無邪気な子供時代は終わり、ますます美しくなるマルゴ。キスにときめけば妖艶さも増すというもの。人間関係はややこしくなるばかりだけど。
一方で周囲は不穏な状況もあって、一体どうなってしまうのだろうと目が離せなかった。 -
マルゴも年頃になり、ますます面白くなってきた。美しいギーズに夢中のようだが、頭のいい(テクニックも巧みな)ナヴァルの王子についていく方が絶対幸せになれそう。シャルルの血の汗が怖い。