澁澤龍彦の少年世界

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 35
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087831078

作品紹介・あらすじ

異能の作家・渋沢龍彦の原点は少年時代にあった!!その妹なればこその視線で捉えられた、物知り博士タツオ君の素敵な黄金の日々。

感想・レビュー・書評

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  •  何ページか読んでいるうちに既読だと気づく。委細かまわず再読する。
     妹相手に内弁慶な澁澤少年が微笑ましい。答え合わせといおうか、これまで澁澤によって語られた少年時代も、実妹の目を通すと、みるみる等身大に縮んでゆく。

     別な本の話になる。バグダッド空港だったか、アラブ人に変装して澁澤に悪戯する嵐山光三郎のエッセイは抱腹絶倒だった。「無礼者、無礼者!」と甲高い声を上げつつ空港を逃げ回る澁澤……。それでも大好きだ。

  • 大いなる内弁慶だということが愛を持って語られている。
    また澁澤龍彦だけでなく、著者の家族一族全般の語りにもなっている。
    龍彦と父武の同じくらいの年代の写真を並べているところなど、なんともいえずよい。

  • 澁澤龍彦氏の妹さんが書かれた、回想集。
    ブラコン気味ではあるが、澁澤氏の少年時代の思い出が興味深い

  • 98094

    兄妹の少年時代が生き生きと描かれている。

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著者プロフィール

東京生まれ。津田塾大学英文科卒。雑誌編集者を経て、フリー。1981年に初めてイスタンブールを訪れ以来、足繁く訪土を続け、現在はトルコ研究者としてトルコ文化をメインに、旅行記や歴史物語を執筆。主な著者に「なにかを始めたいあなたへ」(じゃこめてい出版)「イスタンブール、時はゆるやかに」(新潮文庫)など。故・澁澤龍彦氏の妹。

「2008年 『女、五十歳 さあ、これから』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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