アバターと共生する未来社会

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 50
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087861365

作品紹介・あらすじ

アバター(分身)を使って、メタバースの世界だけでなく、実社会でも、別のキャラクターとして遠隔地で仕事をしたり、家にいながらにして趣味の仲間と旅行をしたり、AIと協業したり…、姿や年齢を超えた多彩な人生を体験できる時代がやって来る。新しい未来の幕開けだ!

感想・レビュー・書評

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  • 大阪万博の石黒パビリオンを観に行こう、と思いました。
    石黒ハカセは自分自身に対して誠実な人だと想像します。アンドロイドが人間と共生する社会や、それよりも前に実現すると考えるアバターを人間が使いこなす(というよりも、アバターとして人間が生活する)社会を描いてらっしゃいます。
    その根本は、人間を知りたい、人間って何なのよ?の探求であることは疑いません。誠実に追求しているからこそ、常識に絡め取られた一般市民読者には反発するしかないような書きぶりも目につきます。

    ところどころ「言い過ぎ、マッドやわ〜」な箇所はあります。それらも温かい目で読み進めました。

  • い、石黒先生、私には頭がついていけない世界に向かっていらっしゃるのですね、、、
    私たちは、インターネットがまたたくまに世界を変えたことを実感している。
    同じように、アバターもあっという間に世界を変える、確かにそうなのかもしれない。

    ・・・おおよそ視覚と聴覚で人を認識してコミュニケーションする時代、の到来ですかね。
    ・・・姿も声も変えられるのだったら、視覚や聴覚すら関係ないですね、何をもって「その人」と認識するのでしょうかね?
    「その人」という認識は必ずしも重要でない、と頭を切り替えないといけないのでしょうかね??

  • アバターやメタバースという言葉を目にする機会が増えた。
    それでも医療など素人でも思いつきそうな用途を除けば、エンターテイメントの域を出ないもの、リアルの世界にはとてもかなわない、そんな印象を持っていた。
    しかし、本書に「アバターは仮面であり、生身の自分こそが本物」という理解は筋が良くない。社会、家庭生活を送る上で、見た目、振る舞いを変えるのは日常だとある。アバターは、そんな延長版だと考えると少し視野が広がったかな。
    本書にはロボットやアバターの研究、実証を通して、人が何をリアルに、どこに人らしさを感じ、何が不自然なのかという事例が多く出てくる。○を書いて、中に横棒を2本、下に曲線を描けば人の顔に見える。人間の認知は本当に不思議だ。その部分だけでも一冊の本になったら読んでみたい。

  • 【書誌情報】
    『アバターと共生する未来社会』
    著者:石黒 浩(1963-)
    2023年6月26日発売
    2,090円(税込)
    四六判/296ページ
    ISBN:978-4-08-786136-5

    アバター(分身)を使って、メタバースの世界だけでなく、実社会でも、別のキャラクターとして遠隔地で仕事をしたり、家にいながらにして趣味の仲間と旅行をしたり、AIと協業したり…姿や年齢を超えた多彩な人生を体験できる時代がやって来る。新しい未来の幕開けだ!
    https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-786136-5

    【簡易目次】
    第一章 アバターとは何か──実世界でも稼働する遠隔操作が可能な分身
    第二章 アバター共生社会が目指すもの
    第三章 ムーンショットが進めるアバター研究
    第四章 技術の社会実装──AVITAの取り組み
    第五章 仮想化実世界とアバターの倫理問題
    第六章 さらなる未来──大阪・関西万博とアバター

  • アバター共生社会
    半自律型ロボット

    人間とはなんなのかの研究
    モーションキャプチャで人間の動きを真似しても、人間らしく思えない
    不気味の谷

    アバターと共生することで、人間関係や家族、恋人の役割も変化するかもしれない

    石黒先生の見えている世界は純粋に面白い

  • ムーンショット❗️

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著者プロフィール

石黒 浩
ロボット学者、大阪大学大学院基礎工学研究科教授(栄誉教授)。1963年滋賀県生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了(工学博士)後、京都大学大学院情報学研究科助教授、大阪大学大学院工学研究科教授を経て、2009年より現職。ATR石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー)。オーフス大学(デンマーク)名誉博士。遠隔操作ロボットや知能ロボットの研究開発に従事。人間酷似型ロボット(アンドロイド)研究の第一人者。2011年大阪文化賞受賞、2015年文部科学大臣表彰及びシェイク・ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム知識賞受賞、2020年立石賞受賞。『ロボットとは何か 人の心を映す鏡』(講談社現代新書)、『どうすれば「人」 を創れるか アンドロイドになった私』(新潮文庫)、『ロボットと人間 人とは何か』(岩波新書)など著書多数。

「2022年 『ロボット学者が語る「いのち」と「こころ」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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