どうせ泣くなら恋がいい 2 (マーガレットコミックス)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 194
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088448053

感想・レビュー・書評

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  • 2巻も最高だった。
    三角関係ものの当て馬キャラってそれなりに好感持てるのがセオリーだろうけど、今のところ渡辺一清が全然好きになれなくてヤバい。この男がいなかったら主人公カップルは両想いになってるんじゃ!?と思ってしまう。

  • 第1巻時点では、事情有り有りでかなりの闇を抱えているように思えた渡辺一清、蓋を開けてみればかなりの面白キャラと云うか別の意味でヤバいキャラだった(笑)
    電柱の影から女学生に声を掛けるとか、路地裏でガラの悪そうな男に絡まれているとかアレ過ぎて反応に困るやつだ、これ
    しかも小学校時代はガキ大将だったとか要素が多すぎでしょうに……


    他方で湊は穂高の告白を聞いた筈なのに淡白な態度を崩さず。というか、付き合うの無理って明確に伝えてくるのか
    確かに穂高と湊は出逢ってからそれ程時間は経ってないし、互いを理解できるだけの交流をしたわけでもない。穂高と同じレベルの好意を持っていると考える方が難しい
    でも、だからこそ、この時点で「付き合うとかは無理」と明言できる点には違和感を覚えてしまう
    別に穂高の想いの深さを理解していないわけではない。なら、穂高の想いに応えない姿勢の根源にあるものは何だろう?

    ただ、そんな湊の素気無い態度に接しても穂高の「好き」が変わる事はなくむしろはっきりした形に。
    それを聞かされる、というかわざわざ聞いていた一清の心情とは……


    話は変わって一清の不登校問題へ
    穂高も学校に行けなくなった人間だから気になってしまう一清の背景。そこから抜け出す大変さを知っているから手伝える何かが有るなら関わりたい

    湊の言葉は気遣いの無い発言ではないけど一清には悪く響いてしまった
    穂高は一清の言葉に逐一共感しつつもたった一言を発した。余計な装飾のない言葉は一清に強く響いた
    その差は説明が難しい僅かな差なのだろうけど、その瞬間に穂高は一清にとってヒーローとなった。それこそ穂高がエレベーターの中で掛けられた言葉によって救われた際に湊をヒーローだと感じたように

    そうしてヒーローの言葉によって少しだけ心持ちを変えられた一清だから湊への暴言も失言だったと誤りを認められる
    …その勢いで爽やかイケメンに変身して不高校を辞めるとは思わなかったけど。てか、復帰初日でクラスの輪に溶け込んで女子からもキャーキャー言われるって何……?

    一清は穂高というヒーローの言葉で復活した。それは見方を変えれば、一清が湊の言葉で復活できなかったのは湊が彼のヒーローに成れなかったからだとも言える
    元々一清の不登校に責任を感じていたらしい湊にとって、余計に罪悪感を覚えずに居られない構図
    なのに帆高は自分をヒーローだと、好きだと言ってくる。その構図から来る整理できない感情が湊にラストの質問をさせたのかな……

    擦れ違いを見せ始めた穂高と湊、ここに真っ直ぐな男に変化しつつ有る一清が絡む事で予想外の混沌を見せる事に成りそうな……

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