- Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088456706
作品紹介・あらすじ
物静かでメガネ。そんな外見とは裏腹に成績は中の下。アナログ人間で不器用。なのに運動神経は見た目どおりの町田くん。仲良しの猪原さんが、町田くんの前で涙をこぼしました。理由がわからない町田くんに、お父さんが言ったのは思ってもみなかった言葉で!? 気持ちがふくらむ第4巻!
感想・レビュー・書評
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猪原さんの抱える孤独。あたたかい家庭を知らない、守ってくれる友だちを知らない不条理。そんな中に飛び込んできた町田くん。信じられないけど、信じたい。人と関わりたくないと思いながらも、繋がりたいという葛藤。そんな猪原さんがすっかり可愛らしくなってきてよかった──と思いきや、涙の理由が発覚!!確かにあれはショックだよね…。
町田父が初登場。息子が悩みを抱えていると見抜く観察眼はさすが。
「相手を想像して研究し続けていれば ずっと仲良くしていられるんじゃないかな」
研究者らしい言葉でもありつつ、主観だけじゃなくて相手を知るって客観的なことにも繋がるから、とてもいい考え方だなって感じる。ただ、猪原さんのあのことをバラしちゃっていいのか?!とは思った(笑) まあ、町田くんは言われなきゃ気づかなさそう…。
そこから町田くんが猪原さんを他人なんだと自覚して、恋心へと考えを深く潜らせていくのもよかった。そんな時に訪れたバレンタインと、氷室くんとの出会い。
「もっと人の気持ちを考えろ 君は人の気持ちを考えないから自分の気持ちも分からないんだ もっと自分を大事にしろよ 気持ちが分からないっていうのは大事にできていないってことだ 人も自分も 気持ちを大事にして初めて愛せるんだ」
自分だったら氷室くんの行動を責めちゃう説教になっちゃうよ。こうやって氷室くんのためを思って言葉を伝えられるところがすごい。これが「変わってる」世の中じゃなくなればいいのにね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あの電車での突然の猪原さんの涙エピソードの真相はあの写真だったか!
あれはショックだよね‥
でも猪原さん美人なのにちゃらちゃらしてなくて素直で健気でかわいいなぁ。
町田両親の馴れ初めかわいい。
今までお父さん不在だったけどちゃんといてよかったー!
あの町田家にお父さんがいないわけないよね。
イケメン氷室くんが今後どう町田くんと仲良くなってくか楽しみだなぁ。 -
何故か泣きそうになった。猪原さんの健気さにか、はたまた恋の尊さか。叶わない恋をすることについて考えさせられた。この巻は非常に泣かせてくる。あーーー日常がきらめいてみえるよーーーー
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町田くんのお父さんの「相手を想像して研究し続けていけば ずっと仲良くしていられるんじゃないかな」と言う言葉が深い。逆に研究対象としてある程度の予想が付いてしまった時、人の心は離れてしまうんだろう。
バレンタインの義理チョコと本命チョコがある事さえ知らなかった町田くん。何気ない行事だと思っていた町田くん…バレンタインを後で図書室で調べようとする町田くん…こんなに厭味ない天然男子、お勧めですよ… -
”俺物語”同様、基本的に善人しか登場しない、っていう路線だけど、こういう作品はやっぱりアリですね。自分にはとてもじゃないけどその素因がなくて、「人間が好き」ってなかなか思えないけど、そんな荒んだ心を癒してくれる、オアシス的漫画です。一時的なものだけど、これを読んだ後は優しくなれる気がします。展開はゆっくりで良いんで、もっとこの世界観を満喫させてもらいたいです。ちなみに、今回は父親が初登場で、この親にしてこの子っていうキャラ設定も、かなり微笑ましかったです。素敵。
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町田くんが優しいから町田くんに周りにいる人たちも優しい。町田くんのような人はそういない。できるようでできない。でも周りをよく見れば、周りを愛せば徐々にできてくるんだろうか。周りの幸せを自分の喜びとすれば。それが難しいって。
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心が洗われる