- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088656724
作品紹介・あらすじ
櫻井いちこ(30)は越智宏彦(31)と結婚前提のお付き合いをしていたが元カレ(?)早乙女亮一(23)の突然の訪問を機にヨリを戻してしまう…。その一方で、早乙女との関係継続の困難さに脳内会議は大紛糾。脳内会議のメンバーの中にも不穏な空気が。果たしていちこが、出した結論とは? 新感覚ラブ・パニック、最終章──!
感想・レビュー・書評
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2016.7.27
なんとも、凝った作りのお話。
主人公 櫻井いち子さんの頭の中での発想が5人のキャラクターで擬人化していて、その5人がギャーギャーと会議をして最終的にいち子さんの発言になっていく。
いち子さんたちのリアルなストーリーと並行して、5人のキャラたちが壮絶な口論を繰り広げていて、最初はその騒がしさに閉口。疲れるので2巻からはリアルなストーリーの方だけをまず読みました。
その後、脳内会議も含めて読んだら、この5人たちの会議がなんとも滑稽で面白く、(気持ち的に)泣いて笑って波乱万丈の全5巻でした。
それぞれの言うことがいちいち的を得ていて、確かに頭の中でこんな風に色々と可能性を考えたり推測したり、ポジティブだったりネガティヴだったり、してるよなぁ!と感心。
舞台でやったら面白そう。でもやっぱり騒がしすぎるかしら。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
怖くて何も言えないような相手といると、自分が死んでゆくのが分かる。いちこの無気力には覚えがある。
自分を好きになれないと結局幸せにはなれない気がするから、いちこの選択にほっとした。ちょっと都合良すぎるけど。 -
きれいにまとまっていた。主人公の成長が感じられてよかった。脳内でわちゃわちゃしている感覚とか、一気に闇の感情にとらわれる感じとか、よく表現されていたように思う。主人公をとりまく三角関係はなんてことない話だけど、脳内会議が面白くてぐいぐい読ませる。最後は急展開だけど、こういう終わり方でよかったと思う。
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「現実的な少女漫画」
ってすごいほめ言葉と思うんだけどどうだろう。
普通の少女漫画の展開なら、だいたい4巻で終わっているところを、まるで白雪姫やシンデレラの、「おしまい」からの物語を描いたかのよう。
こういうの、好きです。 -
やっぱり設定が面白いなと思う。負に飲み込まれポジティブくんがいなくなってしまったあたりと、今までの思い出が映画のように流れているのをみんなで振り返っているシーンが面白かった。
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仕事の成功に引け目を感じる。気分を害さないかとビクビクする。どんどん気持ちが卑屈になる。「早乙女といる自分は好きじゃない…」
これはダメなやつだ。消耗するだけの恋愛だ。相手の依存度が高いとストーカー事件にもなりかねない。綺麗に別れられて良かったです。
しかし、越智さんは寛大ですね。あんなに手酷く裏切られたビッチを嫁にするとは。いちこをそれだけ好きだったってことなのかな?