- Amazon.co.jp ・マンガ (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088811239
感想・レビュー・書評
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狩りのシーン、怖すぎる。
でも面白かったです!!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ウィリアム・モリアーティは、ホームズを試すために彼を貴族殺しの殺人犯に仕立て上げるという罠をしかける。ホームズはワトソンやレストレード警部の協力のもと、真犯人に辿りつくが…
ホームズ原作は読んでいないのだけど、どうやらこれは「緋色の研究」のパスティーシュになっているのかな。MI6のMがモリアーティ兄、そしてその上司がしれっとホームズの兄マイクロフト。うまくできてるなあ。
殺され役の貴族のしてることがわりとグロいけど絵柄のせいで緩和されてる。 -
警察や法律が裁けない貴族を始末し、ホームズに貴族の悪事を暴かせることで社会を変える。いかに世の中が理不尽だったかがわかる。
それにしても、人間狩りは昔は本当に行われていたのだろうか…。だとしたらタチが悪すぎる。 -
気が向いた時に買い足せばいい
とか思ってたらいつの間にか一年経過。
いやぁ、なるほどでした。
確かにワトソン目線で見たら
原典と同じようにホームズが事件を解決してるわ。
貴族相手に事件を起こし
ホームズが解決して事件が明るみに出ると
貴族の蛮行も知れ渡るっていう
構図にしたいわけですね。
ということは
いいように使われていることになる
ワトソン君ですが
このままピュア路線を担当して
頑張ってくれたまえ! -
モリアーティ一味は完璧ではない、今は一枚岩だけど…てのがわかった本巻。
シャーロック・ホームズやジョン・H・ワトソンのこともだいたい触れられたので、今後はその対立がどう描かれるか?かな。 -
見開きのモリアーティ一味のかっこよさよ…!
ダークヒーロー感ある~!!!!
ルイスも本格的に加わってきて今後が楽しみ -
殺人犯はシャーロック・ホームズ── ドレッバー伯爵殺害という無実の罪で警視庁に逮捕・投獄されたシャーロック。背後で糸を引く“何者か”を暴くべく、シャーロックは事件の捜査に乗り出す。大英帝国の闇を照らす名探偵の誕生で、ウィリアムの“計画”は新たな局面へ──!!
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竹内良輔構成、三好輝画『憂国のモリアーティ』(集英社)はコナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズを原案とした漫画である。シャーロック・ホームズの宿敵ジェームズ・モリアーティ教授が主人公である。
原作のモリアーティ教授は、悪党の首領というイメージが強い。ホームズの宿敵と言っても、『名探偵コナン』の江戸川コナンと快盗キッドのような友情が成立しそうな関係ではない。相容れない敵である。
これに対して本書のモリアーティは階級制度による悪を取り除こうとする義賊である。本書で描かれる貴族の横暴は絶望的なほどである。正真正銘の格差社会である。それを取り除こうとするモリアーティに勧善懲悪のカタルシスがあることは事実である。
現代日本にはアングロサクソン的な格差社会になることを危惧する声がある。本書に描かれたような社会になることは避けたいものである。しかし、格差社会批判が新自由主義批判となって現れることには違和感があった。
本書の貴族の横暴は新自由主義とは無縁のものである。むしろ現代日本の新自由主義を批判する勢力にも存在する権威主義に負うところが大きい。そのような権威的な支配に対抗する思想が新自由主義である。現代日本に貴族はいないが、世代間不公平のような不公正は存在する。格差社会にしないためには、そこを問題にすべきだろう。