- Amazon.co.jp ・マンガ (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088828152
作品紹介・あらすじ
防衛隊立川基地が怪獣の群に空から襲われたが、隊員たちの尽力により余獣たちを退け始める。一方保科は、戦力全解放して大怪獣に応戦。決着がついたかに思われたが、大怪獣に変化が…!? そしてカフカの察知能力も「それ」に反応。そこに現れたのは…!? ――“脅威"が続く、第四巻!!
感想・レビュー・書評
-
映画「シン・ウルトラマン」や「大怪獣のあとしまつ」にタイアップした企画であるのは間違いないのだけど、それ以上にオリジナル性ある新しい怪獣漫画。最新巻(4巻)まで一気読み。
松本直也さんは、ぽっと出の新人だと思っていたが、ウィキで調べると2005年デビューの16年選手だった。前回は魔界もので、魔界世界視点の人間(女子高生)との交流を描いていたようだ。
本書は巻末に制作協力として「背景美術 小岩井治(おさプロ)」「仕上げ 桜二朗」「銃器デザイン マントヒヒ・ビンタ」という「プロ集団」の参加がクレジットされていた。これは最初から「ヒットさせるのが前提」「映像化が前提」の「コンテンツ売り」の作品だと私は推測する。(←編集者の仕事はコンテンツ売りだと今年学習した)
だからといって必ずしもヒットするのかはわからないのが、本音でマンガ読みをする読者がウヨウヨいるこの世界のシビアな所なのだけど、コレは成功していると思う。ジャンプ編集者頑張りましたね。
4巻まで出て、リアルな現代技術世界を描きながら、ファンタジーな世界観を構築している。原作者はクレジットされていないので、これは松本直也さんの世界観なのだろう。
強い怪獣の「何か」が中年男に取り憑いて、怪獣討伐隊に参加するという「デビルマン」オマージュのストーリーから、何故取り憑いたのか、何故怪獣が襲撃する世界になっているのか、何故突然強力な怪獣が次々と現れるようになったのか、人間はこの世界にどのように対応してきたのか、してゆくのか、という「謎への問いかけ」を、この4巻までに出し尽くしたと思う。あとはこの謎の解答編を展開するまでだ。絵はプロ集団がバックアップして、まるで映画を観ているよう。キャラクターがアニメ寄りだけど、これは仕方ない。
4巻目で、隠しに隠していた、主人公が実は怪獣8号だったという設定。怪獣10号の討伐と引き換えに、それが防衛隊に知られてしまう。当然主人公だから、このまま殺されるわけないとは思うが、これからはステージが変わるだろう。「ウルトラマン」になるか「デビルマン」になるか、愉しみ。詳細をみるコメント1件をすべて表示-
kkkkaaaaさんコメあざっすコメあざっす2021/11/15
-
-
怪獣との戦い
だが主人公も怪獣
あの戦いは終わり次の戦いへ
そして、5巻へ続く
先が気になります -
保科の強さが想像以上だった……
9号に並び立つ強さを持つだろう怪獣10号。それに対して力量差を理解し、それに圧倒されつつも一歩も引かない戦いを繰り広げる
保科が一手上回ったかと思いきや、あっさりと覆してくる10号。大きく不利な状況で死力を尽くし戦い続ける彼の姿は痺れるほど格好良いものだね
それでいて、10号の殲滅を最大の目標とせず、あくまでも最大戦力のミナに繋げることを役目としていた。これが第3部隊の隊長と副隊長の連携なのかと理解させられたね
だから、そんな2人でも対処できない事態があれば、それこそ人間の枠に収まらない者の力が必要とされてしまうわけで……
保科やミナ、キコルに隊員の皆。それぞれの尽力によってカフカが怪獣としての姿を曝け出す必要なんて無かった。それは皆に守られていたかのよう
なら、カフカでしか対処できない事態が有ったら、自分を守るために皆を守らないなんて選択肢は無いんだよね
あの場面で何の迷いもなく、力を曝け出したカフカの漢としての姿には惚れ惚れとしてしまう
ただ、それはカフカから防衛隊員としての未来を閉ざしてしまうものになるのだけど……
怪獣を倒す者達の中に怪獣が姿を偽って混じっていた。それは一種の裏切りかもしれず、どんな罵声や暴力を浴びたっておかしくない事態
だというのに、カフカが帰ってくると信じ強さを求めるレノ、今まで隊長と隊員として接してきたのにここに来て幼馴染として会話したミナ、カフカへの処分撤回を長官に直談判したキコル
常識がひっくり返ってしまった状況であっても、カフカへの信頼を崩さずカフカの無実を信じる面々の様子のなんと熱いこと……!
ならカフカだって皆の信頼に応えて自分は人間だと証明する必要がある
……のだけど、何だか妙な事態になったね。長官との戦いはカフカやカフカを信じる者達に何を示すことになるのだろうか?
ただでさえカフカは人間相手だと攻撃が出来ないというのに。また、今回の戦いは自身が人間であると証明することが目的なのだから、余計に不利になってしまう気がするのだけど…… -
4巻なので基本構造は割愛。
基地を知性のありそうな怪獣に襲われた話の続き。
副隊長が超絶技量で踏ん張る流れから、一端収束し主人公が絶体絶命なピンチの状況で次巻へ続いている。
ウルトラマンと仮面ライダーを足したような物語なのかなと感じた。
デビルマンとか寄生獣なんかのエッセンスもあるか。
パクったとか影響を受けたと言うより、脈々と受け継がれてきたこの手の話の進化形として受け入れ先へ進んだ作品かと。
幕間のページに設定紹介がさらっと掲載されているが、短い中に綿密に作り込まれた世界観が垣間見られ好感。
凄くよく作り込まれているので、スマホゲームにはなって欲しくない作品。 -
保科副隊長かっけぇぇー。
すでに最強格として描かれている保科副隊長ですが、彼は彼なりにコンプレックスを抱いているのでした。
その上で、彼はどう生きていくべきか。どうあるべきかを心に決め、それに徹しているのが何よりカッコいい。
そして、だからこそ彼の居場所である第3部隊すげぇ、と。
…ただ。
どうにも敵のインフレが気になるところです。
カフカらを活躍させるため、どうしても強力な敵キャラが必要になるのはわかるのですが、それにしたって立て続け(作中でも群発だと触れられているけれど)。
このペースで大怪獣発生してたら、あっという間に日本壊滅してるのでは…。
というより、一部の主力格以外は活躍できない(もちろん余獣駆除に尽力してるのだけど)形になってしまってるのが…うーん。
この後、特訓して強くなるのでしょうけど、設定上「スーツの解放戦力」という上限(100%)が見えてるのが悩ましい(限界を超える、とかそういうのもあるかもだけどー)。
とりあえず、水無瀬さんが可愛くて良。 -
保科さんがかっこいい!
-
確かに、ひたすらどんどん強大な敵が出てきて、って感じだとそのうち飽きるだろうし、このタイミングで正体がバレて、ってのは興味深い展開。こっち側の上層部とかも絡んできて、世界観も広がっていきそう。おもしろ。
-
保科副隊長な小さな体で、研ぎ澄まされた剣術で戦う姿が熱い!
早く5巻が読みたい!!!