死神! タヒーちゃん 3 (ヤングジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 11
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088910871

感想・レビュー・書評

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  • 友達いない系死神タヒーと、現世の煩悩系中学生、間呼達とのドタバタコメディ最終巻。

    物語の仕舞にむけてまとめに入ったからか、若干話のテンションの低下というか、単純なおバカ押しで突っ切る姿勢が弱くなったのがちょっと残念。

    ラスト4話のシリアスモードでの畳みかけは、死にたがり系熱血展開でよかったと思う。ここにきて登場の超完全体?タヒーも、まさに物語のラストを締めくくるにふさわしい勇姿。

  • 一漫画読みとして、自信多目で推せる、これは良い漫画である、と
    この(3)で終わってしまったのは、実に死ョッ苦である
    タイトルに絡めて、(4)でお死まいにしてもよかったのに、残念
    T長先生の『しをちゃんとぼく』のテイストが好きだった漫画読みなら、確実にグッと来たと思う
    この『死神!タヒーちゃん』も、『しをちゃんとぼく』と同じく、テーマとバランスが良い
    まず、テーマの方だが、生と死だ、多分
    死ぬ気で頑張れるのは、生きているから
    生きたいからこそ、時に死を恐れながらも、勇敢な行動が人は出来る
    そんな人を導くために、死神ってのは、本来、存在しているんだろうな
    バランスは、コミカルさと真面目さの二つだ
    完全ではないけど、決して悪くないバランスだ
    基本的に、タヒーちゃんのヘマや、マヨビのしょうもなさで笑いを取りつつも、彼らの成長をしっかりと描いており、読み手を上手く惹きつけている
    また、タヒーちゃんの見た目の変化も、この作品を推す上で外せない魅力だ
    瞳と前髪の「4」と高慢な性格が、どんな見た目になっても変わらない、と見せかけて、成熟したエロい雰囲気の状態になると、穏和で世話焼きになるって裏切りが良い
    しかし、個人的に好きなタヒーちゃんは、大切な友達を守るために、死のエネルギーを過剰に取り込みすぎた髑髏ver.だ
    誰かを守るために変貌したんだ、おぞましいはずがない
    友情ゆえに道を誤ってしまった親友に「メッ」をかましたタヒーちゃんが、無気力状態に戻ってしまっていたマヨビの元に戻ってきた第44話「死神とまた死にたい少年」が、この(3)では一番に印象的だった
    ハッピーエンドに入れていいか、は微妙にしろ、再会は嬉しいものだ
    タヒーちゃんはこれからもずっと、タヒーちゃんのままだろうが、マヨビはどうかね
    また離れ離れにならないために、自分を変えずに孵る努力を始められるかね
    あんだけの根性を見せられて、なおかつ、星すら殺す存在にお仕置きが出来る死神に懐かれてるんだから、見込みはあるっちゃある
    彼なら、委員長のお祖父さんとは違う道を歩み、未来に辿り着けるかもしれない
    二人の関係がどうなっていくのか、それは、かふん先生にも判らないだろうが、少なくとも、マヨビとタヒーちゃんなら、良い仲間と共に楽しい日常を送るだろう。そして、笑顔で逝くマヨビの魂を、タヒーちゃんは涙を堪えて、笑顔で刈ると思う
    少年漫画的な妄想かもしれないが、自分の死を悟ったマヨビが、シキョー先生に頼んで、自分の体をタヒーちゃんの実力を引き出せるよう、ヤバいチューンナップをかました鎌に変えて貰うかもなぁ
    次回作も楽しみだ。私的には、部活を舞台にしたラブコメが読んでみたい
    この台詞を引用に選んだのは、タヒーちゃんと仲間たちの絆を特に強く感じ取れたので
    友情パワーは、確かに、時に歪んでしまうかもしれないが、それでも、正しい事に使えるエネルギーを生み出す、と信じたい

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著者プロフィール

かふん:イラストレーター、漫画家
2008年頃よりPixivへイラストの投稿を始め、のちに自身のTwitterやブログ上でも漫画作品を発表する。それらがネット上で話題となり、エッセイ風漫画である『かふん昔ばなし』は2015年にメディアファクトリーより書籍化、同年7月20日から2016年11月9日までComicWalker(KADOKAWA)にて連載。ほか、となりのヤングジャンプ(集英社)にて『しんそつ七不思議』『死神!タヒーちゃん』を連載。

「2023年 『かふん画集 かふん症候群』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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