九龍ジェネリックロマンス 2 (ヤングジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社
4.18
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本棚登録 : 800
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088915326

作品紹介・あらすじ

私、この人のことが好きだ。にし陽の当たる部屋で自覚した鯨井は、はたらく先輩・工藤に懐かしさと恋しさを感じる。秘めた想いは、密かな願いと成って、衝撃の事実を連れて来る。艶やかな筆致で綴る理想的なラヴロマンスを貴方に──。

感想・レビュー・書評

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  • この過去ありきで現在がある。どっちも悪いわけじゃないのに向ける気持ちがすれ違う、お互い切ない展開。
    「今の」鯨井さんの行動がいじらしくて切なくて……報われて!お願いビターエンドで終わらないで!
    華やかで猥雑で懐かしい九龍の風景が急速に移ろう中で工藤さんの心にも動きが……ってところで波乱がやってくる。相変わらず、巻の変わり目での話の引きが上手いなぁ!

  • 作者の絵のタッチ、自分の好み。
    令子、超綺麗。美人。
    工藤。めちゃくちゃな男前でないところがいい。

    設定・伏線が豊富で、まだまだ回収しきれない。進めば進むほど謎が立ち現れる。分かったようでまた分からなくなる。そうして病みつきになる。

    ロマンスかと思って手を出したが、ミステリな要素が実は大きく、その傍ら日常描写も多くて、いい意味で振り回される。

    BL、整形、クローンなど、なにかと現代でホットになっている話題が盛り込まれているおかげで、かなりパターン化が進んできたコミックのストーリー展開に新しい風が吹いている。先が読めない。どんどん引き込まれていく作品。

    ただ、「となりのヤングジャンプ」で毎週更新を待つことを考えると、自分の脳味噌がついていけるかどうか…。単行本で一気読みするなら、映画一本どころでは収まらない濃厚さのある作品。

    (38話まで読んだ感想を転記)

  • 雰囲気が素晴らしい。今の尖沙咀(Tsim Sha Tsui)とは異なるだろうけど、深夜特急の香港、食べ物は2016年に行った台湾を彷彿とさせる。話の中心であるロマンスは訳あり。作者らしい間を取るコマ割りは秀逸。
    但し謎が多い。3巻の試し読みまでで思ったことは、主人公の鯨井は恐らくブレードランナー2049に出てくるレプリカントのようなものなのだろうと想像している。それを思わせる内容が以下:
    - 本人には過去の記憶がない。
    - 鯨井Bと見た目は同じだが、複製されているため後天的でない形質が残っている- (眼鏡が不要になっている、ピアス穴がない)ついでに、歴史のない小じわ
    - 気味が悪いが蛇沼はキーパーソンの一人で、小じわに歴史がない、生きているだけで素晴らしいとのセリフ
    - 生活環境は以前と同じだが、快活で姉御肌の鯨井Bと性格や態度が明らかに異なる。年齢も異なる。鯨井Bは36であるはずなのに、鯨井は32。私が自分だと思うものが私という友人のセリフは今後のキーワードになると思う

    謎:
    - 工藤と李支店長はなぜ鯨井に告げないのか、過去に何があったのか
    - ジェネテラの正体。HK政府主導なのは不自然。中国配下で独自政策は無理だろう
    - 蛇沼はなぜ鯨井を探していたのか

    いずれにせよ久々に先が楽しみな作品に遭遇。

  • 1巻から急展開で鯨井と工藤の過去が掘り下げられた。

    一応読みながら思いついた鯨井の正体をメモしてたので、ここにもかいておく。

    1.クローン
    2.記憶喪失
    3.ロボット(薄い→健康診断の描写から)
    4.ジェネテラがタイムマシン的役割をして過去からきた?
    5.他の人を整形して鯨井にした

    工藤が歳上な点から2はなくて、人工地球の伏線やクーロンという文字列からなんとなくクローン説が正しい気がしてる。

  • 1巻の引きがアレだったので、どう進めるんだろ?と思いつつの2巻。いや、すごい。2巻冒頭の構成に引き込まれた。
    そんでまた、2巻から伏線が張られて、再度グッとくる。こんなパワフルな作品なのか。圧巻の一言。

  • タバコ、スイカ、大人の恋愛

  • 【あらすじ】
    私、この人のことが好きだ。にし陽の当たる部屋で自覚した鯨井は、はたらく先輩・工藤に懐かしさと恋しさを感じる。秘めた想いは、密かな願いと成って、衝撃の事実を連れて来る。艶やかな筆致で綴る理想的なラヴロマンスを貴方に──。

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    感想は最終巻にまとめて記載予定です。

  • 一気に読んじゃった…
    湿度のある絵を描くのがうまい!
    感情描写にはリアリティがあるのに、生活のはしばしがSFめいた現実感のなさがあるから、どこかふわふわした感じ。おもしろー!

  • 巻頭からびっくり展開

  • だんだん展開が複雑化してきた
    うさんくさい若社長の舌が気味わるすぎる
    今のところ九龍とクローンでもかかってんのかな?とか想像してるけど、どうなるのか

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著者プロフィール

眉月じゅん(まゆづき じゅん) 
1983年、神奈川県横浜市出身の女性漫画家。2009年までは「眉月ジュン」名義で活動。2007年、第1回金のティアラ大賞にて『さよならデイジー』で銅賞を受賞。2008年同作が『別冊コーラスSpring』に掲載されデビュー。
2014年8月号から2016年1月号まで、『月刊!スピリッツ』にて『恋は雨上がりのように』を連載し人気となる。その後同作は『ビッグコミックスピリッツ』に移籍して隔週連載。2018年にテレビアニメ化、小松菜奈・大泉洋のタッグで実写映画化もされて、代表作となった。

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