- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088916880
作品紹介・あらすじ
精神科医がもっとも非力さを感じるとも言われる病・摂食障害。
声優の青木佳鈴は、自らを太りすぎていると感じ、いつも過剰にカロリーを気にしていた。しかしストレスを感じるとつい食べ過ぎてしまい、その後に吐くという悪循環の毎日。さらに仕事相手からはハラスメントも受け追い詰められてゆく彼女に、友人として寄り添おうとする看護師・雨宮だが?
消せないトラウマに苦しむ青年を描くPTSD編も収録──!!
感想・レビュー・書評
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今回は「摂食障害」と「PTSD」について。
もうすぐ10年をむかえる、東日本大震災。
人は癒しがたい心の傷とどう向き合えばいいのか。
よりそう弱井先生。ありがとう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
色々な人に勧めたいマンガ。精神疾患についての正しい知識も得られる。(摂食障害・PTSD)
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今回のテーマは、精神科医が最も非力さを感じるとも言われる摂食障害。いまだ特効薬や標準治療がない上に、死亡率は精神病の中でも高く、約6年の経過観察で6~11%。その原因は自殺、餓死、心疾患、多臓器不全。摂食障害については持っているうつ病の本で少し触れられていたけど、こうやってエピソードとして読むとその恐ろしさと治療の難しさが痛々しいほど伝わってくる。
「本気で精神医療に取り組んでみませんか?」
弱井から問いかけられていた看護師の雨宮。友人・佳鈴が摂食障害になったことで、彼女自身も精神医療と本気で向き合うきっかけを得た。
「友人としても看護師としてもできることはただひとつ─彼女の心にとことん寄り添うことです」
ただ寄り添うこと、その大変さ。ぼくも雨宮のように放っておけなくて口出しちゃう方だから考えさせられた。その人が回復して立ち上がることを信じて見守るのは本当に難しい。
「神経性やせ症の患者さんは 本当はとても飢えているんです 食べ物に飢えているわけではありませんよ」
この弱井の言葉も胸に刺さった。症状の奥にある隠された思い。自助グループで同じ病気を抱える人たちが体験を語り合うというのはとても大切なことだと感じた。病気のことって素直には言えないよね。ぼくは先生にうつや不安障害のことを包み隠さず聞いてもらえてすごく助けられているなと。
読書感想カードの一言は、ぼくの心を代弁しているような言葉でドキッとした。人は人によって傷つき、人によって癒される。ぼくも今より少しだけわがままになって生きていこうかなと勇気づけられた物語だった。
ラストから始まったPTSD編もかなり深い話になりそう。弱井の過去もそろそろ触れてくれるのかな。続きが気になるね。 -
2階マンガコーナー : WM075/NAN/3 : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410167611
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摂食障害のエピソード
・ニーバーの祈り
・読書療法
・依存先、居場所を増やすこと -
星10!
当事者の人、ご家族、医療関係者、そして多くの人に読んでいただきたい。病気への理解が広がりますように。 -
493.7/ナ/3
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「いい子」だからこそ苦しむこともありますよ
いつか安心して本当の気持ちを伝えたいと思う時が来れば伝えればいい
その時 心から「ここにいていいんだ」と感じるはずですよ
神様 私にお与えください
変えられないものを受け入れる落ち着きを
変えられるものを変える勇気を
そして、そのふたつを見分ける賢さを
自分ができることの大きさをしっかり把握して
本人にとって最善の選択なら外の世界へ背中を押してあげることができる
それって、すごいことじゃないかな
ストレスとうまく付き合うコツは居場所を複数持っておくことです
ひとつの場所で疲れたら違う場所で癒されたり、自信を取り戻したりすればいい -
2021/11/10 101