Shrink~精神科医ヨワイ~ 5 (ヤングジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社
4.47
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本棚登録 : 276
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088918983

作品紹介・あらすじ

自分がどういう人間なのか確信が持てない不安から、常に虚しさと焦燥感を抱え、他人や自身を傷つけてしまうパーソナリティー障害。その診断を受けた小山内風花は、弱井の冷静な対応に苛立ち別のクリニックに通い始める。新しい医師の対応はまさしく彼女の求めていたもののように思えたが?
精神医療最大のタブーにも迫る!!
休日のクリニックの面々を描く番外編や新章・アルコール依存症編も収録!!

感想・レビュー・書評

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  • だんだん、ヨワイ先生の過去もあかされてゆく

  • 治療者も揺さぶってくる病・境界性パーソナリティー障害。しかし、最も揺さぶられているのは患者自身。不安に苦しみ、人を求めて安心を見出そうとする。それでも、治すための答えは自分の中にしかない。精神科医は患者の杖となってその揺らぐ足を支える手伝いをする。歩くのは患者本人だ。その前に踏み出す一歩が自信となり、自立へと繋がる。それを揺るぎなく信じる、それがどれほど難しいことか!

    全般性不安障害を治療中のぼくにも響く言葉がいくつもあった。風花の恋人・ユウの「僕は風花の役に立つ自分でいたいんです」からの、「人は自分の足で立てていない時ほど誰かを助けようとします」という弱井先生の言葉は突き刺さるね。自信のなさを他人で埋めようとすると、常に他人の評価や感情に揺さぶられることになる。それでも、他人のためになるって行動はわかりやすいから、依存しやすいんだろうね。「自立は防御」という知人の言葉は的を射てるなと思った。

    「きっかけ どう思ったか 行動 その後」のノートだったり、社会生活スキルトレーニングの「課題を実行してみて、良いところをほめて、もっと良くなるにはどうしたらいいかを考える」というロールプレイは、患者だけじゃなくどんな人でも役に立つことだよね。SSTはぼくもぜひ受けてみたい。

    新章のアルコール依存症編も衝撃的な一言で終わっていて続きが気になる。コンビニなどで手軽に高い度数で酔えるアルコール飲料が販売されている現代社会。アルコール依存症の治療は一筋縄ではいかないのかなと思ってしまうけどはたして…。

  • 2階マンガコーナー : WM075/NAN/5 : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410167613

  • パーソナリティー障害とアルコール依存症。
    「いくつになっても何度でも人間は成長することができる」
    「行動は常に感情とつながっている」
    「人は自分の足で立てていない時ほど誰かを助けようとします」
    アルコール依存症=否認の病

  • 星10!

    当事者の人、ご家族、医療関係者、そして多くの人に読んでいただきたい。病気への理解が広がりますように。

  • 493.7/ナ/5

  • 人はいくつからでも心を育て直すことができる。そのために必要なのはたった1人でもいい。信じられる大人がそばにいることです。

    小さい子どもにとって親は「絶対的存在」ですが、本来は子どもと変わらない「ひとりの人間」です。
    子どもが親の理不尽な行動に怒りを感じるのはとても健康的な必要な成長過程です。ただ、憎しみや恨みは痛みを軽くはしてくれません。

  • 2021/11/10 102

  • パーソナリティー障害の感覚はわかるかも。近い状況にあった気がする…。

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著者プロフィール

5月14日生まれ。岩手県出身。
2000年に「別冊ヤングマガジン」にてデビュー。その後「モーニング・ツー」にて『彼女とカメラと彼女の季節』を連載。現在「ハツキス」にて『バツコイ』、「月刊!スピリッツ」(小学館)にて『最果てにサーカス』連載中。

「2015年 『つるつるとザラザラの間(4)<完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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