史上最強の弟子ケンイチ (29) (少年サンデーコミックス)

著者 : 松江名俊

• 小学館 (2008年5月16日発売)

作品紹介・あらすじ

▼第258話／流水制空圏▼第259話／非情なる武術▼第260話／実験台▼第261話／流水制空圏の極意▼第262話／2人の弟子▼第263話／決着。そして…▼第264話／自由への飛翔▼第265話／勝者たちの帰還▼第266話／鍛冶摩 里巳▼第267話／波瀾の新学期

●主な登場人物／白浜兼一（穏やかな性格の高校1年生。いじめられっ子だったので、強い男に変身するため道場「梁山泊」に入門）、風林寺美羽（兼一のクラスに転校してきた美少女。新体操のトップ選手で、武術の達人）
●あらすじ／叶の猛攻を受けて倒されかけた兼一。だが、そのとき兼一の体にかつてない変化が現れた！ 一見、全く闘争心がないような表情を浮かべつつ、制空圏を薄皮一枚まで絞り込み、最小限の動きで敵の攻撃をかわす…。それは、かつて闇ヶ谷の修行で長老から伝授された、静の極みの技のひとつ“流水制空圏”だった。しかし、叶はその技にも動じないばかりか、笑い飛ばす余裕を見せて…（第258話）。
●本巻の特徴／梁山泊の一番弟子・兼一と、闇の教えを受けた叶翔。互いの意地と誇りを懸けた“DオブD”決勝戦、果たして勝利はどちらの手に…!?
●その他の登場人物／風林寺隼人（美羽の祖父。梁山泊の道場主）、岬越寺秋雨（哲学する柔術家）、香坂しぐれ（剣と兵器の申し子）、逆鬼至緒（ケンカ百段の異名を持つ空手家）、アパチャイ・ホパチャイ（裏ムエタイ界の死神）、馬剣星（あらゆる中国拳法の達人）、新島春男（新白連合総督）、南條キサラ（新白の一員。テコンドー使い）、ジークフリート（新白の一員。カウンターの達人。本名・九弦院響）、叶翔（“YOMI”のリーダー。通称スパルナ）、フォルトナ（DオブDの開催者で闇のスポンサーでもある。武術の実力はマスタークラス）

感想・レビュー・書評

[dkainumaさんの感想 · 2014年3月16日]

この巻は最高でした。叶翔の幼い頃の話。雛を殺せと師匠に言われた過去。それとは違い、温かい師匠に恵まれたケンイチ。でも根は優しい人だったのか、実はパンクラチオンのメンバーも殺さずに逃がしていた。限界まで戦った後、最後は美羽をかばって死ぬ……という展開に。雛も殺さずにいたり、パンクラチオンのメンバーを逃していたりで、後々になって翔の優しさが際立った一冊でした。