魔王 10―JUVENILE REMIX (少年サンデーコミックス)

  • 小学館
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感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091217196

作品紹介・あらすじ

▼第88話/異常…なし。▼第89話/「撃て」▼第90話/狩られる人▼第91話/裏切り者▼第92話/清算▼第93話/魔王▼第94話/大空▼第95話/夢▼第96話/定点観測▼最終話/兄弟▼あとがき ●主な登場人物/潤也(死んだ安藤の弟。兄とは対照的に、楽観的な性格の持ち主だったが…。高校1年生)、犬養(自警団「グラスホッパー」を率いる青年。絶大なカリスマ性を持つが、裏には不穏な気配がつきまとう) ●あらすじ/辰美市長を通じて、グラスホッパーに取り入った〈令嬢〉は、犬養暗殺を計画していた。街頭演説の最中を狙うと知った潤也は、犬養に忠告する。そこでスズメバチは、犬養に内緒で狙撃されそうなビルにも警備員を配置した。一方、寺原ジュニアは潤也をおびき出すため、詩織たちの“狩り”を計画。犬養の狙撃と同時に狩りを始めるべく、準備にかかり…(第88話)。 ●本巻の特徴/〈令嬢〉による犬養暗殺計画当日、ボウリング場が戦場と化し、潤也の逆襲が始まった! クラレッタのスカートの意味…魔王とは誰なのか…!? 全ての謎が明かされ、堂々完結!! ●その他の登場人物/辰美(グラスホッパーの支援により猫田市の新市長となった男)、スズメバチ(ゴスロリ服を着た、毒針を使う女殺し屋。犬養に絶対服従している)、寺原(非合法組織〈令嬢[フロイライン]〉の社長。グラスホッパーを牛耳ろうと企む)、寺原ジュニア(〈令嬢〉の社長・寺原の息子。詩織達の“狩り”を主催)、蝉(ナイフ使いの殺し屋。岩西という上司がいる)、槿(あさがお。業界最高峰といわれる殺し屋“押し屋”か…?)、安藤(高校2年生。両親を亡くし、弟と2人暮らし。他人に自分の考えた言葉を話させる能力“腹話術”を持っていたが、犬養率いる集会に乗り込み、死亡)シリーズ完結巻!

感想・レビュー・書評

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  • 全10巻。話自体は暗めなのに、妙な清涼感がある。
    たくさん死ぬけど生死観がきちんとしている。
    考えさせられるところもあるけどすっきり読める。
    理不尽なことも多いけどそれを乗り越えていく逞しさと前向きさも存在している。
    最初は犬養のビジュアルに驚いたものの、若い読者層にも受け入れやすそうな、いいリメイクだったと思います。

    それにしても、潤也の兄貴フォトコレクションはどこの新婚さんレベル。嫁の写真も、もっとたくさん飾ろうよ(笑)。

  • 全ての準備は整った。さぁ、対決だ。開戦。殺し屋たちの淡々と仕事をこなす様が最高!そして、業界最高峰の力とは?「魔王」はどっちだ!?読み始めたら止まらない。そう。洪水のように。ちょー面白かった!!消灯ですよー

  • 裏表紙
    魔王は・・・誰だ!?
    犬養暗殺計画遂行当日、ボウリング場が、戦場と化した!
    殺しのオールスターが集結、狩られるのは・・・!?
    クラレッタのスカートの意味・・・
    そして、業界最高峰の力とは!?
    すべての謎がアカされる堂々の最終巻!!
    裏見返し
    兄貴・・・これからきっと世界は変わるよ・・・
    でも・・・

  • 設定の時点で受け付けない人は受け付けないだろうね・・・
    個人的にはラストは良かった

  • 2010年3月6日、9、10巻読了。

    髪の毛、そうでなきゃ性格の鬱陶しい人が多い件(ーー;)

    ノーパンかよ! いいんかサンデー!(いまさら?

    すごい混じり物ですね。
    潤也主役だったか。そうだったか。
    この完結には大変満足です。大須賀先生ありがとう。

  • ふと読み返した。伊坂幸太郎の小説魔王にグラスホッパーのキャラクターが登場する話し。伊坂幸太郎のチェックは途中から入っていないとのことですがラストへの収斂は伊坂作品!って感じです。

  • 潤也編に入ってから薄々気づいてはいたけど、10巻の表紙見て確信しました。兄貴はやはりヒロインだったのだと。

    潤也さんは本当になんていうか…いい変態だね!!最後まで「俺の兄貴世界一!!兄貴を否定した奴全員死ね!」というスタイルを崩さなかった。
    潤也さんの怖いところは、現在生きてる人を守るためではなく、過去の兄貴の死を無意味なものにしないように、兄貴が何をしたかったのかも分からないくせにがむしゃらに戦っているところだよね。それが結果的に犬養を脅かしたり、令嬢という一大組織を壊滅させたりしている。口だけじゃなく本当に兄貴を否定した奴全員殺してるところが半端ない。

    盗撮くさい兄貴の写真ばかり部屋に飾ってるところから見ても、潤也さんは近年見てきたキャラの中でも一・二を争う超ド級のブラコンですね。
    「俺はただ好きな人達を守りたいだけだ。兄貴のやれなかったことを、やりたいだけだ!」っていうセリフがあるのだけど、どう考えても潤也さんがあそこまで闇に堕ちた理由は後者でしかないし、前者も「人達」っていうか兄貴一人だろ?みたいな…。つまり何から何まで兄貴なんだろ?

    思えば、大須賀めぐみという無名の漫画家が、伊坂作品のコミカライズという限りなく成功率の低いテーマに挑んだ上、媒体はサンデーということで、最初はマジでないわーとか思ったものでした。
    しかし、「魔王」の主人公を高校生に変え、他の伊坂作品からキャラを引っ張ってきて登場させるなど、古参の伊坂ファンも満足させた上で、完全に独自の演出で「魔王」を描き切った瑞々しい才能の開花。最終的に、少年漫画史上に残る究極最強のブラコン、安藤潤也というキャラクターを生み出したことで、めぐたん先生は巨匠としての地位を不動のものにしました。

    それにしても、「たかだか死んだくらいで俺がお前を見放すもんか」ってすごい殺し文句。
    一番怖いのはやっぱり、潤也さんをあそこまでにしてしまった兄貴なのですね。

  • 熱狂を煽り、それを見て冷めながらも全てを受け入れてしまう犬養と、兄の死を経て洪水の中一本だけ立つ木となった潤也。果たして本当の「魔王」はどちらだったのか…。

    犬養と安藤兄弟の物語には一応の決着がつきましたが、『魔王』のもう一方の主人公である殺し屋の物語は雑誌を変え、続く様子。そちらも楽しみです。

  • 魔王誕生、地震も凄いけどやっぱ金か

  • 伊坂幸太郎の魔王とグラスホッパーのキャラクターをベースにしているけど、単に小説の漫画化じゃなくて、内容にオリジナリティがあり、しかも原作のキャラクターを活かしていて、とても完成度が高いです。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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