- Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091234797
作品紹介・あらすじ
近藤勇、沖田総司の元に、また一人の狼が!
近藤勇の元に続々集いつつある、江戸・試衛館!
そしてまた、一人の迷える「狼」がその門を叩く…!!
剣術大会で、沖田惣次郎(総司)に敗れ、
師匠である伊東大蔵(甲子太郎)の逆鱗にふれた
少年・藤堂平助はある「密命」を受け、試衛館へ…!!?
感想・レビュー・書評
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表紙絵見て、ドランクドラゴンの塚地さんかと思った(笑)さてこのひとは誰でしょう?ここまでで山南さん、土方さん、永倉さんと試衛館に食客が続々と増えてきたところで、お次は、藤堂さんか原田さんか、はたまた斎藤一か…?とドキドキしながらページをめくり。答えは、はい、藤堂さんでした!
さて17歳の藤堂平助くんは、剣術大会で沖田総司にボコボコにされた屈辱から、再度勝負を挑みに試衛館へやってくるも相手にされない。平助の師匠の伊東甲子太郎はこのどんくさい若者を疎んじており、試衛館に間者に行けなどと適当な嘘を並べて体よく追い出してしまう。この藤堂さんのエピソードの時点で伊東甲子太郎を出しておくのは上手いですね。そしてなぜかなりゆきで沖田さんの弟子にされてしまった平助。「逆から読んだら助平」には笑った。
沖田さん、初めて自分より年下がやってきたので嬉しそう。このへんはコミカルで楽しい。古き良き少年漫画の特訓よろしく、拭き掃除や巻き割り、水汲みをやらされてるうちにめきめき成長する平助。そのうち意外な真価を発揮し…。
終盤、永倉さんが他流試合をとりつけてきて、なんと桂小五郎が登場!桂さんというと、坂本龍馬や西郷隆盛に比べて真面目なだけのつまらない色男のように描かれがちですが、こちらの桂さん、かなり破天荒!ひょうひょうとしていて底が見えず侮れない!いいぞいいぞ!小五郎クラスタとしては楽しみしかない。でも久坂が短気(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
試衛館へ加わる藤堂平助。彼の最期を知る身としては、加入の経緯に人柄、そして伊東甲子太郎の存在と、彼を取り巻く全てがあそこへの伏線でしかないので、哀切の想いがすごい。
藤堂平助に限らず、江戸・試衛館の今は、誰もが未来を見て己を磨いている時。
まだ時代の流れが押し寄せてはいないけど、急流に乗りそして、勢いに飲み込まれる日が来るんだよなあ。 -
試衛館時代、剣術をメインに描く新撰組漫画。
画力は確かなので立会いのシーンは大迫力です。
そして、なんとも憎めない個性的で魅力あるキャラクターたち。
新撰組漫画はもう飽きたなんていう人も絶対面白いと感じるはずです。 -
試衛館に藤堂平助がやってくるエピソード。
沖田の意地の悪い指南が面白かった。少年漫画の修行シーンを髣髴とさせる。 -
新撰組について興味を持ったきっかけが大河ドラマだったので、本書のように男たちの群像劇のように描かれてあると再びひとりひとりをなぞれて面白い。ドラマの平助の印象が強い(勘九郎)ので、こちらの平助とのギャップに最初は少々うろたえたが、これはこれ。山南さんはあっちもこっちも格好いい。
人物の描き方が秀逸、夫と歴史好きの息子と競って読んだ。
しかし今のペースだと1巻で1人ずつ人物紹介…。みんなが揃ってドラマが動き出すまで何巻かかるのだろうか…。