ちいさいひと 青葉児童相談所物語 (3) (少年サンデーコミックス)
- 小学館 (2012年10月18日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091240026
作品紹介・あらすじ
東日本大震災時の児童福祉司の奮闘を描く!
この巻に収録されているのは、東日本大震災における宮城県内の児童相談所を取材し、関係者の証言と事実を基に構成したフィクションです。
津波によって県の合同庁舎に閉じ込められてしまった児童相談所の職員たち。脱出の見込みも立たず、自らの家族の安否もわからない中、児童福祉司たちは不安に震える子どもたちや妊婦などの地域住民のケアをしていた。
そしてようやく合同庁舎から脱出できた児童福祉司を待っていたのは、それぞれが担当する子どもたちの安否確認だった。虐待の疑いがある子どもを探すため、県内に200箇所近くある避難所を回る、児童福祉司の梅原や佐藤たち。そしてボランティアとして被災地入りした相川健太が目撃した光景とは…?
サンデー本誌掲載時に大反響を呼んだ真剣ドラマシリーズの特別編、最終話までを収録!
【編集担当からのおすすめ情報】
自らも被災者である児童福祉司たちが、家族の安否もわからないまま、子どもたちの安全を確認するために尽力する。取材によって明らかになった、震災時の児童福祉司の奮闘をコミック化しました。「子どもたちはオレたちの未来ですから」…その信念を貫いた児童福祉司たちの、必死の戦いをぜひ目撃してください。
感想・レビュー・書評
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自分は良い親だろうかと自問
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東日本大震災では、多くの人に「被災ストレス」と呼ばれるストレスが強くかかった、とされています。
大きな被害を受けた方はもちろんそうですが、不眠不休で対応を行わなければならない公務員、行方不明者の捜索を行う消防や自衛官、救急処置を行う救急隊や医師などにも、強くそのストレスはのしかかり、長い時間をかけて精神を病んでいくと言われています。
(実際、被災地の公務員の離職率は、震災から1年以上経ってから高くなるそうです)
今作は、東日本大震災で被災した地域で働く「児童相談所の職員(児童福祉司)」にスポットを当てた作品になっています。
職員がどういう思いで仕事をしていたのかという面もそうですが、避難所の子どもたちが津波の被害を乗り越えていくシーンなどは、実際の被災地でも起きていたことで、とてもリアルに描かれていたのではと思いました。 -
震災特別編。
震災当日からの石巻児童相談所の職員の働き…
そして心情。
実際、津波の被害に合い余震もあるなか
自分達の家族の心配ももちろんあるがその前に、
目の前の人達、子供達を助けようと奮闘する職員。
と、
子育てに自信がなく不安に思ってたお母さん
"この子さえいなければ…"と思いつつも
いざって時には…やはり母親。
お母さんに守られた子供はその事をちゃんと分かってる。 -
児童福祉司 奮闘記
涙がでた。
こどもたちはおれたちの未来ですから。
おれが守るべき未来がまってますから。