- Amazon.co.jp ・マンガ (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091246172
作品紹介・あらすじ
“藤田版”御伽草子、ここに完結!!
異界の姫カグヤ=エンゲキブを巡る戦い、ついに完結! 自らの存在を賭して戦い、消えていった「おとぎばなし」の活躍により、「月の客」軍に大打撃を与えた月光たち。だが、残された軍の総力を結集し、敵も最後の牙を向く! さらに大将・オオイミの絶大な力を前に月光は…!? 6年にわたる“藤田版”御伽草子、壮大なクライマックスは必見です!!
【編集担当からのおすすめ情報】
最終巻となるこの巻は、なんと256ページの大ボリューム! 少年サンデー掲載時からの加筆・修正に加え、描きおろしのエピソードも収録! “藤田節”全開の最終回を、ぜひご覧ください!
感想・レビュー・書評
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最高の男性漫画家によって描かれた、最高の男になる為に読むべき、最高の少年漫画
人間として大事なモノは他の、素晴らしい漫画から学べばいい
男が男として生きるべく備えたい要素は、全て、この『月光条例』から学べる、いや、学ぶべきだ、学ばないのはもったいない
藤田和日郎先生の作品が読める時代に生まれて良かった、と本気で思っている私をおかしい、と言うのなら構わない。他人の罵詈雑言など、この『月光条例』を読んで、男として一皮剥けた気になれている私には痛痒にも感じない
どこがいい、じゃなく、本筋に重要なトコ、そうじゃないトコ、どのシーンも読み手の心を打ち震わせてくる
『うしおととら』、『からくりサーカス』に次いで、私の中の殿堂入り漫画(少年漫画部門)になったのは言わずもがなであるが、doaの『英雄』を聞きながら一巻から最終巻まで一気読みしたい漫画、第一位でもある
読んだ人それぞれに感想があるだろう。私のように理屈抜きで感動した人、逆に「駄作」と評価する人。どんな漫画も、100人が100人、好きと言ってくれる訳じゃない。漫画だけじゃない、この世にある芸術作品、風景や生物、果ては対人の印象も、決して同じにはならない。そんな、個人じゃどうしようも動かせない当たり前の事を、「当たり前なんだから、悶々としても仕方ない」と、自分と他人が根本的に違う事を受け入れられ、同時に、違うからこそ歩み寄る意味がある、と自然に思えるようになった
何度でも言える、私の中で藤田和日郎先生は、尾田栄一郎先生よりも、手塚治虫先生より、ものすっごい漫画家だ!! 恐らく、鈴木央先生だって、ギリギリで藤田先生を追い越せない・・・追い込めても、だ
どこがスゴイかって、漫画家として自分が描きたい作品、なおかつ、私たち、読者に読んでほしい作品、どっちも両立した作品を描いてるんですよ。それをスゴイと言わずとして、何と言えばいいんですか? ボキャブラリーが乏しい、と言われようが、直情的な感動に任せて、スゴいと叫ぶしかないでしょうよ
ありがとうございました、藤田和日郎先生!!
でも、ファンとしては「お疲れ様でした」は言えても、「ゆっくり休んでください」は言えません
もう、ホント、すぐにでも次回作に挑んでほしいです
個人的には、『アルスラーン戦記』を別マガで連載している荒川弘先生に対抗して、田中芳樹先生の代表作の一つである『創竜伝』をコミカライズして欲しいんです。藤田先生は、今現在、活躍している漫画家、まだ、芽が出てないけれど実力は十分にある漫画家志望よりも、『創竜伝』を描くに相応しい漫画家だ、と思っているのでなく、信じています
と言うかですね、『月光条例』が終わって以来、週刊少年サンデーを読んでいても、連載時よりワクワクできないんです。『うしおととら』と『からくりサーカス』が終わった時も、古参のファンの人は、こんな気持ちだったんでしょうか?
ホント、私だけでなく、他のファンの皆さんのためにも、極太な少年漫画を掲げて戻ってきてくださいよ
もう、ホント、興奮して書いたから、自分でも何が言いたいのか、判らなくなっちゃいそう
ともかく、皆さん、『月光条例』を読んで、もっと、藤田先生を好きになってください -
相変わらずみせてくれる
おとぎ話がベースだったからどうかなって思ってたけど、いつもの熱くて泣けるフジタ節が大炸裂でした。 -
ついに完結。相変わらず感動のツボを押すのが上手いですね。
本作の終わり方は読み手に考える余地が与えられているので、そういうのが好きか苦手かは別れるだろうなあ。 -
うーん、再読すれば、精緻な伏線に感心出来るのだろうか。「うしお」「からくり」の鮮烈な成功体験が「風呂敷はいくらでも広げられるし、いつでも畳める」という誤った判断を作者にさせた印象。ただただその場の思いつきで突っ走るばかりでなく、じっくりと「物語」を練る姿勢を思い出していただければと思う。
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最終巻。作者の他の作品は大好きなんだが、この作品は最後まで今一歩という感じだった。シリアスなシーンにおとき話のキャラがどうしても違和感を感じてしまい、最後までダメだった。