アサギロ~浅葱狼~ (12) (ゲッサン少年サンデーコミックス)

著者 : ヒラマツ・ミノル

• 小学館 (2015年8月12日発売)

作品紹介・あらすじ

「一」の男、改め斎藤一…登場！

影武者という奇策により、
刺客から逃げおおせた…かに思われた清河八郎。
しかし、戻ってきた江戸で清河を待つ運命は…！？

一方、芹沢、近藤が束ねる壬生浪士組には、
この国の将来を憂う若者たちが、次第に集まっていく。
その中に、江戸で沖田たちに仇なした、妖しい眼光の男が一人…

「一」の男、改め斎藤一。

感想・レビュー・書評

[yamaitsuさんの感想 · 2024年4月7日]

表紙は二度目の斎藤一。ついに彼が京都の近藤たちに合流する回。

その前にまずは清河八郎。実は彼が幕府を深く恨んでいるのは、自分の罪に連座し投獄された愛妻・蓮が獄中で拷問死したことによるものだった。しかし裏切り者・清河を暗殺すべく佐々木只三郎が派遣される。佐々木は清河の策略にはまり危機に陥るが、思いがけない人物が清河一派を殲滅した。それがかつて「一」と恐れられた人斬り山口一。彼は斎藤一と名乗り、壬生へはせ参じる。

壬生浪士たちは会津藩預かりとなり（広沢富次郎登場！容保様も！）局長が芹沢・新見・近藤、副長が土方・山南という体制になる。土方さんがじわじわ知将っぷりで頭角を現してきた。本書の土方さんは、新選組作品で定番の最初から常に近藤さんの参謀的な立ち位置ではなく、むしろ群れない一匹狼的なのが新鮮。

隊士募集を始めた壬生浪士組に、高杉晋作は佐伯又三郎をスパイとして送り込むが、佐伯は芹沢に取り込まれてしまう。そして佐々木愛次郎という柔術の得意な若者が現れ…。さすが美男五人衆の佐々木愛次郎、無駄に美男子（笑）本作では彼の師匠が松原忠司という設定。

[あさひさんの感想 · 2015年9月23日]

小賢しい策などブッ飛ばす、圧倒的暴力。疾風怒濤の斬撃、一の男参上‼︎ 格闘技をきちんと描ける人が殺陣を描くと、人を斬って落ちた肉、倒れる体の重量感がわかりますね。凄まじい迫力。他の新選組漫画が軽いチャンバラに見えてしまう…。
次巻は芹沢一党討伐かな。いなくなってしまうのは名残惜しい悪党だけど。

[hakubotanさんの感想 · 2015年8月12日]

あの男が再登場。