萩尾望都作品集 (〔第2期〕-12) メッシュ2 (プチコミックス)

著者 : 萩尾望都

• 小学館 (1985年9月20日発売)

感想・レビュー・書評

[深川夏眠さんの感想 · 2019年9月8日]

名作読み直し週間。
昔、小学館から出た著者の《第Ⅱ期作品集》より。
金髪の中に一房の銀髪を持つため、
メッシュと渾名される少年を中心とする、
パリを舞台にした人間模様。
収録作は、

　①春の骨
　②革命
　③モンマルトル

①はメッシュを居候させているお人好しの贋作画家
ミロンがアングラ劇団のために背景を描くことになり、
主宰に気に入られたメッシュが役者として舞台に立つ話。
②は悩める美しい女性歌手とメッシュの短い恋。
③はメッシュがミロンに出会う前のエピソード。

キャラクターが増えると、主役の存在感が埋没して
狂言回しになってしまいがちだが、
そうならないところは、さすが巨匠。

[mariamaniaticaさんの感想 · 2013年3月17日]

2012.6.16　再読
2013.3.17　再読

著者プロフィール

漫画家。1976年『ポーの一族』『11人いる！』で小学館漫画賞、2006年『バルバラ異界』で日本ＳＦ大賞、2012年に少女漫画家として初の紫綬褒章、2017年朝日賞など受賞歴多数。

「2022年 『百億の昼と千億の夜　完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」