ぼくんち (1) (スピリッツとりあたまコミックス)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (79ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091792716

感想・レビュー・書評

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  • 博打とか旅行記とかのサイバラもいいけど、ゆんぼくんとか、コレとかのサイバラもいいなと。底辺にいるコト(表現悪しスマソ)の喜怒哀楽はサイバラ以上の表現は無いと思う。逸品。

  • 凄まじい家族賛歌
     とにかく家族が肯定される。たとへそれが人間の屑の集団だとしても。
     なんか涙腺が。

  • どっから読んでも深紅の血のように濃い名言だらけ。

  • ガっと殴られ、グッと引きずり落とされる。そんな感じ。読了後に味わう感覚は毎回違うけれど、ひとつだけ共通しているのは「また読まなきゃ」って思うこと。
    サイバラマンガのすごさは、色だと思う。色で笑わせ、色で泣かせる。ぜひともカラーで!

  • この作品のよさがわからない人とは友達になれません。

  • (全3巻):私が高知を好きな理由の一つ、サイバラせんせいの代表作で衝撃作。ご購入の際は是非カラー版を。内容はカライですが絵本のように色鮮やかで美しい作品です。

  • ヤングサンデーに載ってた「ちくろ幼稚園」で西原理恵子さんを知り、この人はいい!と思っていたら。
    やっぱりすごいわ!!と「ぼくんち」で確信しました。

  • 【西原理恵子の凄さ】

    《おれは生まれて初めて人を殺す気でなぐった。 くにょくにょといやな手ごたえがする。 人を本気でなぐるのは、ものすごくこわい。
    やらなければやり返される。 こっちはやられる前にやり返す。 毎日がただそのくり返し。 今度つかまったらきっと殺される。 だから明日かあさっておれは たぶん誰かを殺すんだろう。 毎日がこわくてこわくてこわくて。》
     西原理恵子「ぼくんち」第3巻からの引用である。
     かの子、一太、二太、という貧しくてどん底の姉弟が、どん底の町で、さらにその底辺を這うような人々に囲まれながら生きて行く物語、などと書くと、どんな暗い話しなんだと思うかもしれんが、西原のあの絵、あのセリフ回しである。ギャグ混じりに語られるトコトン荒んだ世界。
     引用は、一太少年の独白である。一太は貧乏から抜け出そうと、ヤバイ仕事に足をつっこみ、なわばり争いが高じ殺し合いになろうとしている。こうやって、ある種の人々は一線を越えてゆくのだろう。このような「真理」が、随所にセリフや独白で語られるのが西原の凄いところだと思う。一太がどうなってゆくのかは、「ぼくんち」全3巻を読んでいただくとしよう。とにかくお薦めである。ワタクシは3度泣いた。

  • 2-3巻とも

  • サイバラ漫画の泣かせにかかったほう。
    「こういう時は笑うんや。」のセリフに涙…。
    「世界でいちばんきみが好きや。」も泣かせる…。

    ねえちゃんみたいな人かっこいい。
    一太と二太、強く生きるんやで。

著者プロフィール

高知生まれ。漫画家。’88年『ちくろ幼稚園』で本格デビュー。’97年『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞を受賞。’05年『上京ものがたり』『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「2021年 『猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言 コロナ後の幸福論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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