- Amazon.co.jp ・マンガ (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091815903
作品紹介・あらすじ
▼第1話/一冊のノート▼第2話/ななふく苑▼第3話/一杯のお茶▼第4話/谷間の花▼第5話/小さな願い▼第6話/悲の淵より▼最終話/議会請願●主な登場人物/田崎圭子(聴覚障害者のための施設「ふれあいの里・どんぐり」に支えられて育った少女。聴覚障害に配慮した老人ホーム建設にむけて運動をする)、国武静子(聴覚障害者のための老人ホーム「ななふく苑」の施設長。ろうあ者相談員として、山村に住む老人たちをバックアップしてきた)、所長(障害を持つ人に働く場を与える共同作業所「TOMO」の所長。障害者自立支援法により、作業所の運営も困難に)、田原敏子(障害があり「TOMO」を利用していたが、障害者自立支援法によって利用料が払えなくなり退所)●あらすじ/圭子が「どんぐり」で仲良くなった郷田トキという老人が、持病のリウマチによって通所困難となり、地元の老人ホームへ入所することになった。だが、聴覚障害を持つ老人は、手話が通じないために十分な介護サービスが受けられないという現状を圭子は知る。“手話が通じる老人ホーム”を作るには多額の資金が必要な上、県の認可も下りていない。それでも圭子は、支援者とともに活動を続けるが…(第1話)。●本巻の特徴/ろうあ老人のために汗を流す、ろうあ者相談員や手話通訳たちがいる。障害者自立支援法という“美しい法律”に苦しめられる障害者たちがいる。そして、彼らを助けようと立ち上がった人たちがいる…社会のあり方を問いかける感動作!●その他の登場人物/谷口ひとみ(「ななふく苑」の新人職員)、風間(「TOMO」の新人職員)
感想・レビュー・書評
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第3話が良かった。
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「自立支援法」、その聞こえのいい法は、弱い人を苦しめる悪法だった。
ぼくたちの生活はそうした「聞こえの良さ」と引き換えに、弱い人たちを切り捨てることで成り立っているのだ。そのことをどう想えばいい? -
聴覚障害者の施設ふれあいの里どんぐりの隣に、聴覚障害者の老人ホームななふく苑が出来る。
一方、2006年、障害者自立支援法によりギリギリでやりくりしていた障害者や福祉サービスは・・・。
続き物の最新刊だった。
後で前の巻も探して読もう! -
ただの娯楽マンガではなく、考えさせられるマンガです。最近耳にする「障害者自立支援法」とは何か? その法律の施行後、障害者の暮らしはどう変わったのかをリアルに描写したマンガです。
聾のお年寄りの孤独は、健聴者のお年寄りの孤独感を凌駕する凄まじさを、忠実に表現しているのがすごいです。
山本おさむさんはこれまでずっと障害者と向き合い、描いてきた人だ、ということだけは分かっていましたが、これだけの筆力をお持ちとは思いませんでした。(失礼)
涙なしでは読めない、お勧めマンガです。 -
かつて感動して読んだ『どんぐりの家』シリーズ。新刊には、それから、となっていて、問題は現実に様々につづいている。考えて、忘れてはいけない点が、ここにある・・