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この作品からのみんなの引用
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自分には決定的な何かが欠けていて、描けども描けども、・・・きっと満たされることはないんだろうなって思うんです。
― 234ページ -
人生はそんなに悪いもんじゃない。生きていればいつかきっといいことがあるさ。・・・そんなのただの気休めかもしれない。
事実、世の中はたくさんの悪意に満ちていると僕は思う。けれども、幸福や人の優しさも君のすぐそばにきっと隠れているんじゃないだろうか。少なくとも朝は誰にでも平等にやってくるから。そこで何を掴むか君次第だ。
― 30ページ -
[あの頃思い描いていた理想の家族はもうここにはない。]
[それでも… 私はまだ信じることができるだろうか?]
ただいま。 [……できるさ。 それが家族じゃないか。]
[虫の声と、夕飯のにおいと 夏の終わり、日曜の夕暮れに 居間のテレビからは、懐かしいあの曲が流れてきた。]
(日曜、午後、六時半。③「帰宅」)
― 122ページ
みんなの感想・レビュー・書評
読みたい本をamazonで粛々と買い漁っている。 冬眠前の熊が食いだめするのとちょっと似てるかもしれない。 秋山が終わったら、活字の束を抱えて巣穴に入りそうな感じだ。 この数日は活字の前にマンガに取り付かれている。 家の近くの古本屋で、帰り際に買っては読み、買っては読みしてる。 「世界の終わりと夜明け前」はジャケットがきれいだった。 たぶん夜明け前の東京の空か何かの写真なんだけ... 続きを読む »
非日常というのは、誰かにとっては「当たり前の日常」であって、
それを羨ましがったり、不思議に思ったり、軽蔑したりするから
「非日常」なんて言ってみるものなんだな、ということを教えられた一冊。
たくさんのストーリーがこの1つのマンガには集まっていて、
登場人物が人や世界と触れ合っていくことで、
再確認やインスパイアされて何かを感じ取っていく。
そこに浅野いにおさんならではの景観が重ねられて
単なるマンガというレビューでは済まされないものになる。
言葉の1つ1つを噛み締めながら、登場人物に投影していき、
それでもなお非日常と呼ぶか、「こんな世界があってもいい」と思うか、
何度も読み返しては自分の中に取り込んで行きたい作品です。
個人的には「東京」の壮大さ、「世界の終わり」のどうしようもなさが好きです。
いにお作品とても好き。特に短編ものって、一つ一つが繋がってるのが好き。
一人一人の主人公や一つ一つの物語の空気感みたいなものが伝わってくる。
個人的には、タイトルでもある、『夜明け前』と、『世界の終わり』が好み。
なぜ、こんなにも引き込まれるのか。
大学生のときには浅野いにおの世界観は耐えられず、強く惹かれるのに遠ざけた。
今は何度も読み終わったそばから読み直す。
非日常的ですぐ近くの世界。
これが、とか、どれが、とかなく、好きです。
鬱屈した毎日 焦燥感 の中にさす ピンポイントすぎる光 みたいな
過去の延長線上のイマ みたいな
冒頭部分の よくわかんないおばさんみたいな神様が すごく理解できます。
『ソラニン』の浅野いにおの短編集。
静かな映画を見ているような作品。
全く関らないそれぞれの短編に登場する「大沢さん」が、この短編集の芯となっていて、最後の短編のラストシーンは、この短編集で語られた「大沢さんの物語」のラストシーンでもある。
セリフの言い回しや漫画では見えないはずのちょっとしたキャラクターの動き方,走り方や振り向き方といった動作の1つ1つまでが想像できる。
どこか殺伐とした無機質な街や,風景の描きかたも好き。
短編集だけど,それぞれどの話もすくないページの中に良いものが凝縮されてる。
世界の終わりはいつまでも続いて終わらない。
でもいつか本当の終わりがくるんだよ。
そのときは恋人達はキスをして鳥たちは羽ばたいて、
世界は眠るように何もかもなくなってしまうんだ。
きれいに。ただきれいに――終わるんだ。
読んでてドロップキックかましたくなった。できないけど。でもめっちゃ面白かったー。絵うまい、、、どうやって描いてるんでしょ。
この方の漫画は、3回くらい読み返さないと?だらけになる。
3回よんだところでも?がきえるわけではないのだけれど。
日常がもやもやで、先がみえなくて、こんな世界いやだ!
って思うけれど世界を変えるほど大きな力を持っているわけもなく。
それがさらにもやもやを生みってネガティブスパイラルの中で
ああ別にそれはそれで自然なことなんだよなあと
そのネガティブ思考を肯定できるようになる、不思議な力をもった漫画。
好き。
「夜明け前の薄闇の中にある希望」
薄闇の中にぼんやりと、しかしはっきりとあるメッセージを感じる。
いにおさんの描く人物はみんな何かを諦めていて、でも確かにどこかへ向かってもがいている。
絶望しているし、焦燥感の中にいる。でも希望を持っている。
そんなところが好き。
読んでてほんと切なくなる
みんな目を背けてる日常の場面が描かれてることで特有の共感を得ることが出来る本であると感じました
そして言葉に出来ない感情が、読んでいると発見できるかもしれません

色と匂いがあり、音すら聞こえてきそうなリアルさの絵で淡々と場面が切り替わっていく。
むしろ恐いほど”隣にいる”ライブ感がして、他人の口臭と温度が気持ち悪いと感じるほど。ものすごい技量だ、と思う。
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