- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091828521
感想・レビュー・書評
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初版
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ダニエルが良い、そして最後の話もいかにも小噺という感じ
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「カタールニヤに乾杯」は、
バルセロナ五輪を舞台にした爆弾処理の話。
スペインには国内の複雑な事情があると聞く。
わずかだけど、そうした空気感を体験する。
「狂った太陽」は原発開発がテーマ。
ソ連解体による
核兵器・核技術流出の問題を扱う。
「オプの生まれた日」はキートンが
保険の調査員(オプ)になったきっかけを描く。
ダニエルはキートンのボスと思っていたけれど、
会社名見ると共同経営者みたい。
その割にはキートンばかりが
大変な仕事をしている・・・
「永遠の楡の木」は挫折から立ち上がる話。
キートンでは名家の子息が家を飛び出し、
夢を追うといったテーマが繰り返し描かれる。
ただ名家へ向ける目も優しさが宿る。
「赤い風」「赤き哀しみ」も、
ソ連解体をテーマとしている。
ラストで語られる「祖国」という言葉。
国家の崩壊に翻弄される人々の運命、
その哀しみが胸を打つ。
「空へ・・・」は久々にキートンの娘が登場。
管理からの自由も
キートンで繰り返し語られるテーマだ。
「靴とバイオリン」は現代の寓話。
水戸黄門的なほっこりカタルシスを味わえる。 -
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一番好きなのは『靴とヴァイオリン』
ここまで96話読んで、初めて百合子ちゃん以外の若い女の子が活躍!(私の記憶では。)
当時、誰がこの役を演じそうかしら。
もう24年も前の作品なんですね。
宮沢りえさんでどう? -
読んだことがある内容だった。面白いね。
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キートン先生が保険のオプになるきっかけと
なったダニエルさんとの出会いが描かれています。
一番やりたいことがなかなかできないのも、
使命なのかな。 -
◎
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アクション、推理、歴史、人情の要素がキートンさんを通じて昇華された上質短編集。
どの話も捨てがたいですがラストの靴の話が好きです。