どんぐりの家 (7) (ビッグコミックススペシャル)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091837684

作品紹介・あらすじ

▼第1話/つくる会▼第2話/仲間達▼第3話/支える人々(前編)▼第4話/支える人々(後編)▼第5話/内野さん▼第6話/ラストスパート▼第7話/達成▼第8話/建設▼第9話/ふれあいの里・どんぐり▼最終話/エピローグ ●主な登場人物/早野先生(境ろう学校の重複障害児クラスを担当する若き教師)、安田先生(大平ろう学校の教師。早野のよき先輩)、川田(埼玉のろうあ運動のリーダー的人物。「ふれあいの里・どんぐり」建設のために尽力する) ●あらすじ/いよいよ入居型施設「ふれあいの里・どんぐり」建設に向けて動き出した川田さんとお母さんたちは、施設のために土地を提供してくれるという岡本さんに施設建設の事務局長をお願いする。初めは「なぜ土地の売り主が、買い主のお金集め運動をやるのか」と戸惑う岡本さんだったが、以前務めていた役所の福祉課では、障害者のために尽力してくれた人物だけに、結局快く引き受けてくれる。一方、漫画家の山本おさむは、どんぐりの家のことを漫画で描きたいと、ビッグコミック編集部に話を持ち込む(第1話)。▼「ふれあいの里・どんぐり」を作る2億円募金運動は、埼玉県大宮市を皮切りに、徐々に県内各地に広がっていった。そんな折、「どんぐりの家」に聴覚障害のある富田安子さんと彼女のお母さんが訪ねてきた。安子さんのお父さんは中国残留孤児で、6年前に一家で日本に帰ってきた。中国で生まれた安子さんは、学校へ行けず、毎日野原で花を摘んで遊んでいたという。現在では、手話を少しと日本語を覚えたのだが、どんぐりに来た彼女は、ただただ涙をこぼすばかりだった…(第2話)。 ●本巻の特徴/最終巻となるこの巻では、入居型施設「ふれあいの里・どんぐり」建設のために力を注いでくれたボランティアの人々や、募金に協力してくれた多くの人々に焦点を当てている。そして、1996年、ついに「ふれあいの里・どんぐり」がオープンする! ●その他の登場キャラクター/「ふれあいの里・どんぐり」のために土地を提供してくれた人物・岡本(第1、2、5~最終話)、著者・山本おさむ(第1、最終話)

感想・レビュー・書評

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  • 久々再読。毎週一冊ずつ読んできた。
    手話学習者の『古典』。
    いや、そんなに古くない。

  • 「平凡に自分の幸せだけ守って、/暮らしていくだけでいいのかなって・・・/いつも思ってた。」

  • 全7巻。
    障がいがどういうものかということと、障がいを持つ人達や家族理解しあうことがとても大変なことがよく分かります。
    また、障がいを持つ人達が就職をして、自分の生活を自身で支えることの難しさがとてもよく理解できる。

  •  エドナマシミラの詩  大江裕子訳

     「なぜこの子らは世の光なりか」

     伊藤隆二著 樹心社刊  


      会議が開かれました
      地球から、はるか遠くで。

      “また次の赤ちゃん誕生の時間ですよ”
      天においでになる神様に向かって、天使たちはいいました。

      この子は特別の赤ちゃんでたくさんの愛情が必要でしょう。
      この子の成長はとてもゆっくりに見えるかもしれません。
      もしかして一人前になれないかもしれません。

      だからこの子は、下界で出会う人々に、
      とくに気をつけてもらわなければならないのです。

      もしかしてこの子の思うことは
      なかなかわかってもらえないかもしれません。

      何をやってもうまくいかないかもしれません。
      ですから私たちはこの子がどこに生まれるか
      注意深く選ばなければならないのです。

      この子の生涯がしあわせなものとなるように。

      どうぞ神様
      この子のためにすばらしい両親をさがしてあげて下さい。
      神様のために特別な任務をひきうけてくれるような両親を。

      その二人はすぐには気付かないかもしれません。
      彼ら二人が自分たちに求められている特別な役割を。

      けれども天から授けられたこの子によって
      ますます強い信仰と豊かな愛を抱くようになるでしょう。

      やがて二人は自分たちに与えられた
      特別の神の思召しを悟るようになるでしょう。

      神からおくられたこの子を育てることによって。
      柔和でおだやかなこの貴い授かりものこそ

      天から授かった特別の子どもなのです。

  • 最終巻。読んでいてずっと「2億円2億円・・・」と考えてしまっていた自分がいました。どんぐり建設への親やろう協などの並々ならぬ努力が滲むようです。それまでして集めた2億円、そしてやっと建ったどんぐり・・・。この本を読み終えて、今、自分が住んでいる県に(遠いとはいえ)あるどんぐりを、一層大事に大事に思えるような気がします。本当に、読んでよかった。

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