黄昏流星群 (45) (ビッグコミックス)

著者 : 弘兼憲史

• 小学館 (2013年7月30日発売)

作品紹介・あらすじ

血で血を洗う人生の果てに「恋」をみつけた

男は暴力団の組長だ。組は中国マフィアとのトラブルを抱え大きな抗争に発展しそうだが興味は薄れている。愛人もいたが飽きて捨てた。今、男の関心は、人気アイドルグループASKの一人の少女に向いている。これは恋だ。男はヤクザをやめることを決意して…！？「俺の明星」
死んだ父親が遺書に残した一人の女性の名。一匹狼の老刑事がその女に興味を抱き…「家星婦の三木」
都会の中の辺境を生きるアウトローの男の、愛と純情を描いた2タイトル（全9話）収録。


【編集担当からのおすすめ情報】
同時収録されている『家星婦の三木』は現代の“逃亡者”がテーマになっています。ヒリヒリするような人生と、一瞬の甘い恋…その果てにあるものは！？この夏、心に冷や汗をかかせる最新刊です！

感想・レビュー・書評

[ただのほんだなさんの感想 · 2022年11月17日]

2022.11.15読了。

2022年、95冊目。

NHKEテレ「100分de名著

[BRUNO／ぶる～のさんの感想 · 2013年8月4日]

(゜ペ)ウーン・・・

チョット物足りない。

[katatumuruさんの感想 · 2013年8月1日]

今回は２話収録。

最初の話「家星婦の三木」は定年を控えた独身の刑事が主人公。
彼は立てこもり事件で上の命令に逆らい被害者を救出した事により刑事の職を追われる事となる。
そんな折、彼の父親が亡くなる。
遺された遺書には父親の好きなものが列記してあり、その中には「好きな女性」が明記されていた。
彼女は長年、父の身の回りの世話をしてくれた女性、家政婦の三木さんだった。
彼はその事で興味をもち、家政婦紹介所に出向き、彼女を家政婦として雇う。

家政婦の三木さんはこのシリーズに出てくる女性ですからもちろんそれなりの歳の女性ですが、美形。
それに結婚してない刑事の男性の取りあわせとくれば、何となくその先を想像してしまうけど、結末は思ったものとは違うものでした。
でも、それがこのシリーズらしいと言えばらしい。
何か、こういうのもいいな・・・って思います。

２話目「俺の明星」は暴力団の組長が主人公。
抗争相手の指を平然と切るような残忍な男性ですが、そんな男性が何とアイドルグループの一員に恋してしまう。

残忍な人間だが、自分の孫のような娘に本気で恋してしまう男性。
おかしい事だと思いがちだけど、残忍で悪に染まりきった人にもこういう純粋な心が失われないままでいるという事ってあるだろうな・・・とは思う。
何となく見ていて応援したい気持ちになった。

この話では小悪党が出てくる。
アイドルの少女のマネージャーだけど、その男が組長の事をただの老人だと思い無礼な態度を取り、その後、自分の悪事がバレてやり返される場面は胸がすいた。
アイドルのマネージャーという一般人だけど、要領よく影で悪い事をする男。
こういう男には主人公の組長のような純粋な心はないだろうなと思った。

主人公が暴力団の組長だし、恋した相手があまりの年齢差だし、先行きにどうしても不安を感じてしまいながら読んでしまう話だった。
ちなみにこの話は最初の「家政婦のミタ」をもじってるのと同じく、アイドルグループはＡＫＢ４８をもじってました。
弘兼さん、ＡＫＧの誰かをモデルにしたのかな？
私はこの話のモデルは「まゆゆ」かな？と思ったんだけど・・・。

著者プロフィール

1947年山口県岩国市生まれ。早稲田大学卒業。松下電器産業に勤務の後、74年漫画家デビュー。
85年『人間交差点』（原作 矢島正雄）で第30回小学館漫画賞青年一般部門、91年『課長 島耕作』 で第15回講談社漫画賞一般部門、2000年『黄昏流星群』 で第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、03年同作で第32回日本漫画家協会賞大賞を受賞。07年には紫綬褒章を受章している。
主な作品はほかに、『ハロー張りネズミ』 『加治隆介の議』 など多数。現在は『社外取締役 島耕作』（「モーニング」）、『黄昏流星群』（「ビッグコミックオリジナル」）を連載中。

「2023年 『逢いたくて、島耕作（1）』 で使われていた紹介文から引用しています。」