黄昏流星群 (19) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 43
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091856494

作品紹介・あらすじ

▼第1~3話『星空のタンゴ』●登場人物/北野(元・編集者。妻がありながら愛人の久美子と30年つきあっている)、久美子(銀座でクラブのママをしていて北野と知り合った)●あらすじ/30年もの間、北野と元・銀座のママ、久美子は愛人関係を続けてきた。久美子の提案でハワイ旅行にやって来たふたりだったが、最近増してきた久美子への嫌悪感から、北野は関係を終わらせようと秘かに決意していた。そんななか、久美子に掛けられた保険金のことを思いだした北野は…(第1話)。▼第4・5話『トウィンクル リトル スター』●登場人物/宮脇照子(作家志望の学生)●あらすじ/もてないし、お金もない…ということでクリスマスイヴの深夜にファミリーレストランでバイトをしていた照子。そんな時、客席には原稿用紙に向かって一生懸命文章を書いている男がいた。話しかけてみると、夜明けのドライブに誘われることになって…(第4話)。 ▼第6~9話『スターのままで』●登場人物/上原ヒカル(元・アイドル)、伊藤クルミ(元・アイドルでヒカルの相棒だった。現在は芸能界を引退している)●あらすじ/かつて一世を風靡したアイドルデュオ「コメッツ」の上原ヒカルは、そのワガママな性格が災いし、今では歌手としても女性としてもわびしい毎日を送っていた。そんななか、「コメッツ」としての出演依頼がヒカルに舞い込んだため、相棒だったクルミを説得しようとするが…(第6話)。

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  • 1-20巻セットで20.00

  • 「星空のタンゴ」30年来の付き合いになる元編集者と銀座のスナックのママの不倫カップル。男は女のあけすけなところにいい加減嫌気がさす時もあるがここまで付き添って来たのだからと今もまだ彼女の家に通い続けている。病気で入院中の嫁は甲斐甲斐しく間違いなく自分の一番大事な存在になっている。タイプは違うがまたとても自分勝手ではあるがどちらも切る事が出来ない。こうなったら2人それぞれ最後まで愛していこうと男は決意する。最後のシーンで「殺意を持った」と話す相手に「自分もそう思った」と話を合わせてくれる女の気持ちを考えたらとてもじゃないけど別れろとは言えないじゃないか、決して道徳や常識なんかでは割り切れないものが世の中にはあるんじゃないかと思った。「トゥィンクルリトルスター」小説家志望のモテない女子大生が醜く汚いおじさんの天使と出逢って夢を叶えるクリスマスストーリー。人にやさしく。「スターのままで」自分にとって大切なものに長い時間をかけて失って始めてようやく気づける種類のこともある。人間は歳を取って失ってはじめて分かるということはけっこうあるんじゃないかと最近特に思う。なんて言うか人と比べるものじゃなく自分のやれることをやればそれで良いんじゃないかと。

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著者プロフィール

1947年山口県岩国市生まれ。早稲田大学卒業。松下電器産業に勤務の後、74年漫画家デビュー。
85年『人間交差点』(原作 矢島正雄)で第30回小学館漫画賞青年一般部門、91年『課長 島耕作』 で第15回講談社漫画賞一般部門、2000年『黄昏流星群』 で第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、03年同作で第32回日本漫画家協会賞大賞を受賞。07年には紫綬褒章を受章している。
主な作品はほかに、『ハロー張りネズミ』 『加治隆介の議』 など多数。現在は『社外取締役 島耕作』(「モーニング」)、『黄昏流星群』(「ビッグコミックオリジナル」)を連載中。

「2023年 『逢いたくて、島耕作(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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