- Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091860293
作品紹介・あらすじ
世界を切り拓くんだ、ペンと努力と才能で。
日本経済新聞の「仕事マンガ」 第1位
「このマンガがすごい! 2014オトコ編」 第4位
「このマンガを読め!2014」 第2位
「マンガ大賞2014」ノミネート …等々、
皆様から熱い支持をいただいている本作!!
第3巻のテーマは「新人作家をどう売り出すか?」です。
「たった一人で自分の世界を切り拓いていくんだ。
ペンと努力と才能で――」
新人作家たちを支える編集部、先輩作家、デザイナー、
書店員…
第3巻も仕事人たちの名セリフが満載です!!
【編集担当からのおすすめ情報】
「新人作家」という存在は、マンガ業界にとって非常に貴重な存在です。
彼ら、彼女たちが、次のマンガ業界を創るのです。
その新人作家さんを支えるのは、編集者だけではありません。
どのようにして「作家の1冊目の単行本」は世に出るのか?
ぜひその緊張感を目撃してください!!
感想・レビュー・書評
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発売日の3/28が本当に待ち遠しかった!3巻も密度の濃い内容で、おなじみ編集部の面々は勿論のこと、1・2巻に登場した漫画家の先生や営業さんなど「また会いたいな」と思っていた方々も物語に絡んでいて、何だか嬉しかった。個人的にイケメン漫画家の成田メロンヌ先生がお気に入りなんです~。(これじゃ手作りウチワ持ってサイン会に行くオバチャンと同じかしら)
でも、3巻から読み始めても十分に面白い内容。新人漫画家の発掘・育成がテーマの3巻には、何人かの男女の漫画家の卵が登場する。個性的な新人達が何人も現れるが、メインで描かれる若い3人の成長が気になるところ。その中でも順調に出世する大塚シュート君の初単行本発売に至るまでの経緯が丁寧に詳細に描かれており、とても興味深かった。特に、装丁担当のデザイナー野呂さんが師匠からの言葉を思い出していたシーンが印象的だった。
「世の中をよく見ろよ、野呂」「世間は遊びであふれてる」「その中から、書店に来て一冊選んでもらうんだ」
本を作る、よい作品をこの世に送り出す…そのために奔走する仕事人達を様々な角度から描くこのマンガの熱さ、真摯さが本当に好きだ。今更ながら知ることもたくさんあって、勉強になる。
とはいってもシビアな面も容赦なく描き出す。前々からクセモノと感じていた、編集部の安井氏。仕事熱心ではなく、要領のよさが際立ってた彼が「ツブシの安井」と言われる所以を知って…
嫌だな~と思ったのが率直な感想だけど、だからといって彼の言うことを全て否定しきれないのも事実。悔しいけど多少納得する部分もあり。
卵ちゃんのひとり、女子大生の東江さんが今後どうなっていくか一番気がかりです。健気で可憐で、だからこそ脆さも感じさせる彼女。殻は破れるかどうか…ハラハラします。まだ20歳なんだもの、お母さんが彼女に普通に就職して結婚してくれることを望む気持ちもわからんではないのよ。「母さん、今それ普通じゃないから。ゼイタクだから。」とやんわりたしなめるお兄さんのセリフにも納得でしたが。
内容は文句なしの星5つなんだけど、惜しかったのは、大塚君の顔が登場時と比べて若干変わっちゃったところが気になってしまいました。
おまけ漫画もまたお気に入りで、松田さんがかつてりぼんに投稿してたとは!さくらももこや矢沢あいがりぼん漫画スクールの常連だった頃、あのコーナーが大好きでページを熟読してたものでしたが、そこに松田さんの名前もあったんだね。
松田さんの下積みの苦労は、他の著書でもちょいちょい描かれていたので知ってはいたけれど、その当時の経験が本作にリアルに反映されているなと感じました。
帯文句の「悔し涙が流せる、幸福。」
編集さんが考えたのでしょうか。心にストレートに響きました。目に入っただけで涙出そうになったもん。
日経「仕事マンガランキング」1位というのも納得です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東江さん…心配。
画力は訓練すれば上達するけれど、何が描きたいかは自分で生み出さないといけないものだから、絵の拙さに惑わされず中田さんのマンガに惹かれる編集者たちはすごいなと思った。
持ち込みのときに漫画家がどんな態度か、
編集者の反応を見ようとしているか。
恥ずかしいけれど、一番初めで自分の目で確認できる読者の反応…なるほどなと思った。 -
個性派作家・中田君の話と単行本デザインの話がリアルで面白かった。
これまで割と真っ当な「人と人とのヒューマンドラマ」路線のエピソード続きだった分、本領発揮して来たツブシの安井が分かりやすい悪役成分を一手に引き受けてるなー←これも次巻以降への計算された登場の仕方なんだろうな -
本の原価計算表とか普段お目にかからないものが見れて面白かった!重版も考えてコスト計算とか、なるほど〜!表紙1つで質感とか箔押しとかたしかにあるものね。
中田くんはなんかすごい進撃の巨人感がある笑 -
201403/大塚くんの気持ちに感情移入して何度も目頭熱くなった!編集さん達も漫画家の卵達も極端にキャラわけされてるので、物語に入り込みやすい。中田くんはやはり進撃の…がモデルかしら。デザイナーさんも書店員さんもカッコいい。安井が悪役ポジ一手に担ってるけど、企業な以上こういう人物もいないとまわらないわけで…。今後も楽しみ。
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新人作家の持ち込みからデビューまでの話。
地道なタイプ、絵が苦手だけのマンガの才能があるタイプなどなど色々な新人が登場して、主人公がデビューの手助けをしていく。
今までの登場人物も登場してきて話の厚みも出てき、そして早く4巻が気になる!!という展開での終わり方でいよいよ盛り上がって参りました。
早く4巻が読みたい! -
今回は新人発掘の巻です。
持ち込みの時、編集さんって
そういうところを見ているんですね。
前に『バクマン』で
持ち込む側の気持ちなんかを読んだけど
それを受け取る側にも
いろいろドラマがあるのだな。
あと、心ちゃんったら
さりげなく社外にも人脈を広げてて
勤めている出版社だけでなく
出版界全体の話題もこれから書かれていきそう。
表紙デザインの話は
書籍に通じるものがあって
めっちゃおもしろかったです! -
前二巻は昔の根性論みたいな展開が多く、ふーんという感じだったが、この巻から一気に入り込んで読めた。
中田と東江という2人の新人漫画家の登場が大きい。その2人を通じてこの巻からより現実的な話が展開されるのが良かった。良い意味で黒沢中心ではなくなり、それぞれの登場人物の苦しみや辛さがキチンと描かれ、作品全体の明暗のバランスが取れたんじゃないかと思う。
それにしてもこの作者は全員を主人公として描いてやる、という熱意を感じる。素晴らしい。 -
重版出来!かなり、アツいです!!!
丁寧に丁寧に考えて作られているのが良く分かるし、ひたむきに努力する人の熱さ、素晴らしさがバシバシ伝わってくる。
もう、泣ける!!
これぞ泣ける漫画!!
あとがきを読んでさらに涙が・・・。
本好きはもちろん、努力という名の汗と涙に弱い人は読むべし。