- Amazon.co.jp ・マンガ (152ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091867209
作品紹介・あらすじ
まさか…BL!?兄妹漫画家コメディー!
「ゆうきさん、どうしたの!?」と物議を醸した、
革新の“漫画家マンガ”誕生!!
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万年選外ながら、漫画家を目指す女子高生・渡瀬かおる。
しかしある日、ビッグな新人漫画賞を受賞!
だが授賞式で仰天&顔面蒼白―――
それもそのはず、「あたしが描いた漫画じゃないっ!!」!!
なんと、かおるの名前を騙って、しかも“BL漫画”を
応募したのは―――実の兄だった!?
笑劇必至、ゆうきまさみの新境地!!
努力の妹×天才の兄が織りなす、凸凹漫画家コメディー!
【編集担当からのおすすめ情報】
漫画界に事件です―――
『機動警察パトレイバー』『鉄腕バーディー』など
数々の名作を生み出したゆうきまさみ氏が、
毎回冒頭4ページのカラー部分、必死に「BL漫画」を描いているのです!
しかもこのBL漫画部分、単行本には惜しみなく
カラーのまま収録いたします。
…そして、このBLカラー漫画には超シークレットが!
この秘密、ぜひ単行本で確認してみてください!!
感想・レビュー・書評
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全3巻。笑いどころも多くて面白かった。
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「ゆうきまさみが!」と物議を醸したというので何だろうと思っていたら、こういうことなのだ。冒頭カラーページで始まるマンガは、BL、つまり、ぼういず・らぶ、なのだ。ゆ・う・き・ま・さ・み・が!
それは実は作中作というやつ。マンガ家を志す女子高生・渡瀬かおるが書いたマンガで、彼女は新人賞を取ってその授賞式。しかし実は受賞したマンガは大学4年で就職浪人に陥りそうな兄・弦太郎がてきとーなペンネーム=妹名義で応募したものだった。自分の書いた熱血少年マンガが受賞したと思い込んで受賞してしまったかおるは本当のことをいえぬまま弦太郎の助けを借りつつBLマンガ家として次回作を描かねばならない。というストーリー。
で、毎話、冒頭には作中作のBL作品が3ページばかり。しかし作中作とはいえ描いているのはゆうきまさみには違いないので、それでは面白くない。そこで彩色だけ毎回別のマンガ家にやってもらって、あたかもゆうきまさみが書いているんじゃないようにするという企画付き。それでもゆうきまさみの絵はゆうきまさみの絵なんだが。
そしてかおるはBLマンガ家として成長していくのであった。
ということが描きたいのではなくて。
熱血一直線のかおるが冴えない兄の忠告を聞いてストーリーテリングを直しているあたりは、ゆうきまさみのマンガ入門。彩色がかわるだけでこんなにかわります、なんていうのもマンガ実習編かも知れない。それから嘘かまことかはわからないが、ゆうきまさみのギョーカイ裏話。というのがこのマンガの面白いところかも。なかなかにメタなマンガなのだ。
件のマンガ賞受賞作のタイトルでもある「でぃす×こみ」の意味は表紙に書いてある通り「discommunication」のことなんだろうが、「ディするコミック」とかいろいろに取れそうでもある。当面、「でぃすこみゅーじっく」ではなさそうだが。 -
おもしろかったですよん♪
あの、ゆうきまさみ先生が毎回4ページのBL漫画をひねり出してると思うと感慨深い(笑)
着色陣も豪華ですねぇ。
もっといろんなタイプの漫画家さんに依頼して欲しいな~。 -
この作者が書くからこそ面白いんだなー、と思いまして、面白かった。
いや、自分今でこそ…ですが、初めは目も当てられないくらい照れていたことを思い出しまして…。
とゆーか、作者の描くこれ系の男性は色気がありすぎるので、再度目も当てられない照れ発症でしたわ。
そして受賞作と文化祭編は読みたいと思う。いつか全文掲載しないかなー。 -
漫画家を主人公としたマンガ。
ただし漫画家の視点や思考などの面白さは出しつつもリアル路線では無い。
かなりコミカルで過剰な事情や事件によってデコレーションされており、非常に愉快。
さらに勘違いされて成功を手にすると言う導入ながら、
そこから偶然や運、機智で成り上がるのでなく、
あくまで自分の成功を求めて努力する展開なので、
気持ち良く続きを楽しみに出来る。
毎話の冒頭カラーも豪華ゲストの彩色でこれまた楽しみ。 -
おもしれー!漫画家を目指す女子高生がなんと大賞を受賞、しかしそれは実は兄の描いた漫画で、しかもBLだった!!という出だしから、漫画の才能を持つ兄と努力家の妹がウンウンうなりながら漫画を描いていく、という話。漫画を作り上げていくプロセスがとてもリアルで、「おお!そういう考え方か!」という快感がたくさん。こなれてるなあ、ゆうきまさみ。
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各話の冒頭のカラーページはとても素敵。他の作家さんに色を塗ってもらうとやっぱり各々の個性が出て雰囲気も変わるんだなー。
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「新九郎奔る!」の広告で知って購入。
裏表紙に設定がばらされているけれど…第一話の冒頭、作品の肝となる「謎」が伏せられた状況から始まるので、ネタバレ即悪を信条とするわたしには、内容的な事は何も書けない。
マンガ家の話。
BLがテーマではあるが、性描写的な部分は無い。
性描写以外の部分もBL成分は希薄。
ベテランの描く、話の構造の妙が光る作品。
そしてベテランじゃないと嘘っぽくなる絶妙な作品。
マンガ買いが舞台のベテラン漫画家の作品なわけで、間違いない。
単行本ではあるが、巻頭だけでなく各話の最初にカラーページがある特殊な構造が特徴。
色付け作家が色々おられる仕掛けもあるそうな。
成原博士は出てこないが。
「新九郎奔る!」で知ったマンガの作中漫画の主人公に新九郎がいたのも喜んじゃった。
・・・まぁ別の新九郎君だけど。 -
展開は良いけど一番の魅力であるキャラが弱い気がします
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