- Amazon.co.jp ・マンガ (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091886910
作品紹介・あらすじ
バイバイありがとう、菫ちゃん。また明日!
かわばたすみれ。小学4年生。
初恋の男の子、ソンチェフくんが転校して迎えた夏休み、
田舎からおじいちゃんがやってきました。
しばらくすみれちゃんのお家にやっかいになるんだって。
おじいちゃんと食べるカレー、おじいちゃんと朝のお散歩、
おじいちゃんから聞くお母さんが子供の頃の話…
おかあさん、おじいちゃん、そして離婚して離れて暮らすおとうさん。
家族についていろいろ考える、すみれちゃんの夏。
宇治原さんや家庭教師の片桐くんも登場します。
【編集担当からのおすすめ情報】
2年ぶりの本巻は全編描き下ろし。
第4集で病気療養中だと明かされたおじいちゃんは、
すみれちゃんに何を伝えるのでしょうか。
「理想の家族の形」とはちがうのかもしれないけれど、
すねることなく、いじけることもなく、
一生懸命考えて自分の言葉で伝えることをあきらめない
すみれちゃんの言葉は、迷いながら決断を繰り返す私たちにそっと勇気を与えて くれます。
今巻も感涙必至! 「大人とすみれちゃん」という本作の本来の魅力がたっぷりつまった最終巻です。
感想・レビュー・書評
-
何らかの事情で発刊が止まっていたが、やっと全編描き下ろしで完結。発売日に買い損ねたら、何処にも無くて4件目でやっとゲット。売れない絵柄だけどストーリーの面白さで、グイグイ読んじゃうよな。
小学四年生っていう、世の中の扉を少し開けて、夢に溢れる世界と、現実の狭間に生きる瑞々しい少女の世界。俺にも有ったんだと思い出させてくれる作品でした。何はともあれ完結に感謝。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大人になることを強いられた子ども、いい子であることを義務付けられた子ども。それは家庭環境のやむを得ない事情を抱えてしまった故の本当は課せられるべきではないものを課せられてしまった悲劇であるが、すみれちゃんに発せられるものはそれを微塵も感じさせない直向きさと健やかで温かさをもった姿であった。
だから、最後に母親に対して抑えられていた本心を伝えられたことに、そして、父親から娘、母親から娘、娘から母親へと伝えたかったこと、言えなかったことが伝えられ、言えたことで親子の眼差しは繋がっていき、そして、すみれちゃんが笑顔で迎えられた終わりがこの上ない幸せなことだった。
最後の最後まであったかい気持ちになれる作品でした。有り難うございました。 -
私がえたものを表現する★が足りない。語彙も足りない。とにかく、子供だったことがある大人は読んでちょーー!!全6巻完結。
「相棒」ファンの菫は、まわりをよく観察しており大人の事情もみえている分、遠慮がちなタイプの子供。シンママの母は仕事に追われ娘とゆっくり会話をする時間もないが、菫の健やかな成長を願い工面しながら彩りよい食事を用意している。互いにおもいやる母と娘の日常に、なん組かの父と娘の複雑な関係が挟まる。父は物理的にも距離のある存在として描かれ、菫母娘の日常を通して現実的な幸せと理想との折合いを考えさせられる。 -
すみれちゃんの物語も、ついに完結。
ここまで読んで来てよかったな~と思う。
本当にありがとうと言いたくなる作品。