作品紹介・あらすじ
青年漫画の金字塔、堂々、完結。
シリーズ累計800万部超。
青年漫画の金字塔、ここに完結。
2009年、
『アイアムアヒーロー』連載開始。
ZQNと呼ばれる謎の感染症が蔓延し、主人公の漫画家・鈴木英雄の日常は、突如パニックに陥る。
そして…
2017年、
英雄の物語は、漫画史上かつてないミニマムかつダイナミックな終わりを迎える。
東京・池袋に戻ってきた鈴木英雄は、
この日常のヒーローになれるのか。
クルス、浅田、コロリ…三つ巴の戦いの末、
新しい世界の黙示録は、誰の手によって作られるのか。
大事な人を次々と失いながら…
生命は今、クライマックス。
さようなら、生きて、英雄。
【編集担当からのおすすめ情報】
「鈴木英雄」というひとりの人間から始まった
『アイアムアヒーロー』が、
22集をもって遂に完結します。
青年誌の歴史を塗り替えた、
大きな物語の完結を、
読者のみなさまに見届けていただけたら幸甚です。
感想・レビュー・書評
絞り込み
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例えば、
ミステリーを読んでて、
「トリック」を解く物語なのか、
「犯人」を捜す物語なのか、
「動機」を当てる物語なのか、
それとも、
全部なのか!
日本のミステリーって、
「トリック」も解いて、
「犯人」も捜して、
「動機」も当ててって3拍子揃ってないと未完成な物語って、
烙印を押されるけど、
元々は、
どれか1つに的を絞ってあって解けない謎があっても面白ければそれでよかったんですよ。
でも、
完璧主義の潔癖主義な日本人が読み、
書く、
ミステリーってのはその3拍子が揃ってないとアカンのですね。
ちょっと、
似てて漫画だろうが映画だろうが小説だろうが、
ちゃんと、
風呂敷を広げたら、
ちゃんと、
回収しないといけない空気ってありますよね。
今回「アイアムアヒーロー」なんですが、
みなさん最終回にがっがりしませんでしたか?
何も回収してないって言うパターン。。。
もしくは、
ちゃんと読める人が読めば、
ちゃんと全部のエピソードを回収した完璧で潔癖なマンガになってるのでしょうか?
僕はおバカなんで、
まったく意味不明の最後でしたっていう感想しか書けないです。。。
けっこう、
前から友人とは「アイアムアヒーロー」はどう終わるかね?
と、
議論してましたが、
止めて欲しいのは「夢オチ」な!
なんて、
話してましたがそれよりも酷い終わりかただったんじゃないかと思うの。
でも、
無理やり考察したわ「かぐりん」わ!
世界に名前をつけると、
第1の世界は普通の「社会」なんですね。
今僕たちがいる世界そのもの。
第2の世界はZQNがまみれてパニくった「混乱」の世界なんですね。
マンガの中で大半を占めてる世界ですね。
そして、
パニックが収まって独りぼっちになった、
自分以外の人間がいなくなった世界、つまり「孤独」なんですね。
「社会」
「混乱」
「孤独」
と、
3つのパターンの世界があります。
そこで、
いつもヒーローだったのは「英雄」という主人公!
「社会」の中では何もできない売れない漫画家。
「混乱」の中でも自分の欲求を中心としてしか回せない出鱈目野郎。
「孤独」の中でも〃
住めば都で、
どこに居ても誰と居ても「英雄」は「英雄」なんですよ。
世界が変わっても自分は変わらない。
むしろ、
自分を変えれば世界が変わるのか?
と、
投げかけられたかな花沢健吾さんに。
本って昔は高かったんですよ。
なにしろ、
手写しだった時代はもう高価なものでした本って。
でも、
印刷技術が進み量産が簡単にできるとどんどん安くなる!
このアイアムヒーローも745円ですが、
電子書籍で読めば安くなるし、
中古になればすぐにでも108円になるし、
下手をすれば10円くらになってしまう。
でも、
読んで得た情報や感動は自分に取っていくらになるだろう?
108円で手に入れても、これは1000円の価値があると思えればそれはお徳だ!
定価の745円で手に入れてつまらんから100円の価値しかないなって思っちゃうと損した気分だ!
どんどん安くなる!
もっと、
安くなる。
だからそろそろ本や映画やテレビから人類は卒業すればいいと思う。
それこそ、
最終巻の孤独の世界に居る「英雄」のごとく、
リアルに生きればいい!
本や映画やテレビの世界からもっと人間は卒業すればいい!
いわゆる、
汝の隣人を愛せですよ!
汝の隣人はテレビですか?
汝の隣人はなんですか?
リアルに生きてみないかっていう問いかけを受け入れてみないか?
もっと、
自分の人生の価値を高める生き方をしてみないか?
世界に流されて生きてるようで、
生きながらえてるだけの生の消化活動ではなく、
もっと、
生の昇華をしてみないか?
死ぬのが怖いなんて言ってる生き方でいいのか?
どう生きる?
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何ももたないものの強さって何なんだろうか。
なんかわかったようなわからないような、いざと言う時に微妙に人は善な人もいるって言うような多少の希望が見え隠れするラストは良いと思う。
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ゾンビがなんだとか、なんでゾンビが生まれたとか明かされることはなかった。東京でたった一人で生存した主人公と離島で暮らし出した主人公の関係者たちに少なくとも希望が生まれてはいた。主人公が恐怖を紛らわすために口ずさむ歌“まんこ数え歌”、ゾンビに対する医学的な呼び名が“多臓器不全及び、反社会性人格障害”だったこと、第二の主人公的な役目のコロリがゾンビを狩った後に話した“平穏なんてストッキングみたいなもんでしゅ。薄皮一枚で守られているんでしゅ。ちょっと引っ掛かればあっという間に伝線して、使い物にならなくなるでしゅ。”は歪んだ比喩ではあるがグッときた。
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中田コロリと英雄の再会が無く、
コロリが漫画を書き続け、
英雄は永遠に孤独であることは、
初期設定から何も変化なしの一貫性ということか。
心を閉ざしたものは、
そりゃあ一体化できないだろうが、
孤独を生き抜けるという強さがあるとも言える。
あー、面白かった!
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クルスに取り込まれた女の子が、
「見られたいなら、生かそう。今生きてる人を助けようよ」
と言う台詞が印象に残った。
中田さんはおばちゃんを助けると言って行動したけれど
よく吐き出されるとか、無事であるとかそういったことがわかったものだ。
無理をしたのにヘリもよく墜落せずにもったと思う。
中田さんを撃ったのは英雄なのだけれど、
中田さんにしたら英雄が助けてくれたと思っているのが
知らぬが仏でもあり、ちょっと切ない。
ここから大きく物語が動くのかと思いきや、
英雄は助けを待つばかりだ。
待っていてくれと頼んだ漁師のおじさんに対して
どうしたのかも、
ビルの屋上にSOSやタスケテなどの文字があったので
他にも生きている人がいたかもしれないが
それを探したのかどうかもわからない。
車を運転できるようになったのは成長だけれど
てっこの家に行く程度で、大きな移動はしないまま。
カップ麺が駄目になってやっと作物を育てようとするくらいで、
助け出されることをずっと期待しているだけだ。
小田さんの妹があんなになってまで
約束を守って英雄を助けてくれたのに、
英雄はやっぱりヒーローになりきれず
比呂美を助ける目的も果たせず
結局は他人に興味が持てないままということなのだろう。
ここまで面白く読んだし、別に英雄にZQNを全部倒してくれることを望んでいた訳ではないが
比呂美を助けようと思っていたことがおざなりに見えてしまったのが残念だった。
一方中田さんは、英雄に見せたいと言いながら
漫画を描き続けている。
彼らは自給自足しながら、彼らだけで生きていくのだろうか。
そして、中田さんにとってはやっぱり英雄はヒーローのままなのだ。
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終わり方、嫌いじゃない派です。
それよりも、人の喜びや悲しみが連鎖していく、そういう社会観を視覚的に表しているところ(勝手に解釈w)がいい。
もちろん、バイオレンス描写も良い。特に1巻は伝説的。ぜひ、紙の本で読むことを強烈にお勧めします。
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結構投げっぱなしですが、主人公はなんだかんだ一人でも生きていけるぐらいに成長したと思うのでこんな感じでもいいかなと思うのですが、正直ヨーロッパサイドのお話をもっと深いところまでやってほしかった。
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最終巻
そうかーー、そうきたかーー
最後まで、実際にこんな事が起こったら…という体の話だったんだなぁ。
最終巻は読まないまま、この作品を心の中に抱き続けるのが良かったのかもしれない…
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この巻だけで言えば★2です。
家人が好きで買っていたので久しぶりに読んだマンガでした。
ファンだった家人は最低なラストだと言っていた。
私もそう思う。
久喜幕府あたりすごくよかったのになぁ
やはりここまで人気が出たり、話が広がってしまうと収拾つかないものなのかな。てか、これは続く気満々ってこと?
夢オチじゃないならいいでしょ?これでひとまず終わりってことにしようよと作者も編集者も決断したことがなんか許せない感じ。勝手な意見ですけど。
あと、絵は丁寧で綺麗なのですが、同じトーンにしすぎなのか遠近感が全くないコマが多くてよくわからない絵がたくさんありました。そういうシーンじゃないのに包丁が刺さってるように見えるコマがある--;
花沢健吾の作品