血の轍 (1) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
3.73
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本棚登録 : 1179
感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091896230

作品紹介・あらすじ

「惡の華」押見修造 最新作は究極の毒親!

「惡の華」「ハピネス」「ぼくは麻理のなか」「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」など、傑作を次々と世に送り出してきた鬼才・押見修造氏が、ついに辿り着いたテーマ「毒親」!

母・静子からたっぷりの愛情を注がれ、平穏な日常を送る中学二年生の長部静一。しかし、ある夏の日、その穏やかな家庭は激変する。母・静子によって。狂瀾の奈落へと!

読む者の目を釘付けにせずにはおけない、渾身の最新作!!



【編集担当からのおすすめ情報】
「惡の華」が大ヒット。「ぼくは麻理のなか」の実写ドラマ化も決定した押見修造氏の最新作です。ストーリーはまだ序盤ですが、「毒親」に興味関心のある読者の方は必見です。心を抉る傑作になる予感がしています。

感想・レビュー・書評

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  • 押見修造 作品
    凄いものを読んでしまった。
    思春期の少年の私小説的で叙情的な苦しい物語。
    見ている私も登場人物もその罪に縛られ
    思考停止させられてしまったのか。
    ページをめくる手が止められなかった。

    希望や絶望で記憶をすり替えても、
    記憶にモヤをかけても
    人は生まれ変わる事も、
    人生を巻き戻すことも出来るはずもなく。
    終わらせ方にフォーカスして
    収束して
    ボヤッと消えて行ってしまう。

    一人称視点で語られる内容に
    ついつい自分を重ね合わせてしまった。

  • えぐい漫画なのに映画みたいに間がある

  • 面白いけど
    続き読むのが辛いよ母さん


  • ⚠️最終巻までのネタバレを含みます⚠️





    筆致がエドワード・ゴーリーの絵本のように細かくおぞましさを含んでいて、母親と静一の精神の異常性がよく描かれていた。特に発狂した時の線のぐちゃぐちゃ加減はまるで幼稚園児が書いたみたいに崩れていて、他の漫画には無い狂気を感じさせた。
    あとは目や口といった体の部位の描写が生々しくリアルで、台詞がなくとも表情で感情がこれでもかというほど伝わってきて緊張感がとても伝わってきたので、あぁ、次のページを捲るのが怖い……と躊躇う瞬間が度々あった。

    内容については、静一が母親からされた虐待じみたことを恐怖し、恨み、自分の精神と人生を殺した母親を自分の中から殺して生きることになったけれど、再会して母親の過去を聞いた時に”あなたも殺されたんだね”と、第三者からみれば決して消えないであろう憎しみに折り合いをつけて、母親を介護する選択をしたことには色々考えさせられました……最期の最期には本音を言い合って笑い合って”母と子”になっていた……。
    そして自殺未遂を繰り返していた静一が最終話で綺麗な風景を見て「綺麗だ」と思える心を持つことができたことには、一人の人生が救われたというか、生きていてくれてありがとうと言いたくなった。最後母親の顔を思い出せなかったのは、きっと静一がちゃんと静一自身の人生を歩むことができているからだと思いました。
    年の瀬に素晴らしい漫画を読むことができて嬉しいです。私も自分の人生を歩んでいけるようになりたい。怖いものみたさから読んだ漫画でしたが、私に生きる勇気をくれました。

  • どくおやーーーーーーうちが知らないタイプのね、羨ましいと思っちゃうあたり俺は捻くれてるぜ

  • 毒親?の物語

  • 最新刊まで読了。
    毒親って言葉、今でこそよく聞くようになったが、物語はそんな言葉がまだない時代。

    "うちのママ、なんか......"

    この、母親に対して抱いた違和感に自責や反発を繰り返す思春期の子どもの葛藤はまだ見てられる。
    それに漬け込み、我が子を無意識下で洗脳しようとしている母親がマジでこわい。

    よく『トラウマ作品、自己責任系』として紹介されていて、気になるけど読む勇気がでないでいたが個人的には読んでよかった。人に勧めたいかとなるとまた話は別だが。

    私みたいに1人で読む勇気がないという方にまずはこの動画をオススメしたい。

    https://youtu.be/Ivin4VET0Y8

    1~3集を専門家のプロファイリングに添って丁寧に分析されていて、1人で読むより確実に面白く読み進められるしなにより心強い。

    動画にもある通り、いち"解釈"なのでこれが全てではないということを念頭に置いて物語の理解を深める手助けにして欲しい。

  • 怖い…。

  • 13才の静一は一人っ子で週末になると従兄弟のしげちゃんとおばさんが家にやってくる。
    夏には家族で、山に旅行へ。
    そこでしげちゃんが崖から転落したのだが。


    はじめからタッチがホラーっぽくて、何か違和感を感じつつも初めての作者さんだし…
    と読み進めていたら衝撃のラスト。

    先が気になるけど怖い。。。

  • トラウマ


    家庭環境(特に母親と)に問題があった人が読むと結構キツい

    押見先生の独特な間の描き方と表情と説明し過ぎない倫理描写がリアル

    キツすぎて途中で読むのやめた

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著者プロフィール

★漫画家。2002年、講談社ちばてつや賞ヤング部門の優秀新人賞を受賞。翌年、別冊ヤングマガジン掲載の『スーパーフライ』にてデビュー。同年より同誌に『アバンギャルド夢子』を連載した後、ヤンマガ本誌にて『デビルエクスタシー』などを連載。2008年より漫画アクションに連載した『漂流ネットカフェ』は、テレビドラマ化された。翌2009年より別冊少年マガジンにて『惡の華』を開始し、大好評連載中。

「2011年 『NEMESIS No.5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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