- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091913814
作品紹介・あらすじ
生まれてきたのは、イグアナの姿をした女の子!! 親子の葛藤と愛憎をシュールな心象で描く異色短編集。
感想・レビュー・書評
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全ての作品が傑作!
「イグアナの娘」…ドラマで有名だけど読んだら全然印象と違うから驚いた!
「帰ってくる子」…大切な存在を失った人たちの想いが詰まった話!
「カタルシス」…息苦しい場所から深呼吸できる自分らしさをみつけることの大切さを知る切ない話!
「午後の陽射し」…他人同士が夫婦になる、当たり前ではないことを知る瞬間を大切に!
「学校へ行くクスリ」…自分が自分であることを知るって難しい〜あいての心をしりたくなるけど知る必要はないよね!
「友人K」…気にしなくてよいのに気になる存在ってあるね。相手も絶対気になるはず!
全てが当たり前を疑わせるお話!
すごいな〜
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萩尾望都さんの作品によくみかける毒親のお話。コミカルにホラーで現実的なのにファンタジー。
萩尾望都さんの表現はある程度理解出来てもある程度以上は不思議で仕方ない。
なぜ比喩にイグアナを選んだのか……謎でありその辺りのセンスが刺さる。 -
エグい。母娘って本当に難しい。ぼろっぼろ泣けました。
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少女漫画は全然通ってこなかった世界だけど、
評判通り、読んだら面白かった。
なるほど。これが「少女漫画の神様」か。
タイトルの話だけでなく、他のも、
心理描写がクセになる感じです。
王子様は出てこないし、余韻の残る終わり方。
何回でも読みたくなります。 -
どこにでもありそうな家族のちょっとした歪みを芸術的作品に仕上げる手腕!
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大きい方がいいと思ってPFコミック版で読了。
こちらの文庫版だと1篇多いんですね… -
母娘で楽しめた漫画❢
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表題作をはじめ短編6作品を収録しています。
「イグアナの娘」は、青島リカと妹のマミの物語です。二人の母親のゆみこには、リカがトカゲのように見えてしまい、彼女に愛情を注ぐことができません。そんな家庭で愛を受けることなくそだったリカは、いつしか人間のなかで一匹のイグアナとして一生をおくることを受け入れるようになっていきます。
ほかに「帰ってくる子」や「カタルシス」など、親子愛のもつれやゆがみをえがいた作品、「午後の日射し」のように夫への愛をうしなってしまった女性を主題とした作品などが収録されています。
「イグアナの娘」や「学校へ行くクスリ」は、登場人物のすがたが変化して見えてしまうという設定になっており、マンガならではの寓意的な表現を駆使して人間関係の機微をえがきとっています。