蒼の封印 文庫版 コミック 全7巻完結セット (小学館文庫)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784091919267

感想・レビュー・書評

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  • 篠原千絵さんの作品は初めてなんですが、なぜ読むにいたっかという話は後述するとして、いやぁ、マンガでしたわ!ガチの少女漫画!久しぶりでしたわ、こんなガチの少女漫画読むの。

    お話は、絶世の美少女高校生・蒼子が、実は古代日本を支配していた鬼の一族「鬼門」の長で、千年かかって復活、しかし、一族を再興するには生きた人間を食わなければならない。それを阻止する一族がいて、その長がイケメンの彬。ところが二人は道ならぬ恋に落ちて・・・、というお約束の王道ストーリーが始まるわけです。

    「人を食べたくない・鬼になりたくない」(蒼子の場合、生気のみを吸い取るので人肉を食うわけではない)蒼子と、蒼子を殺さなければならない彬。ところが、彼女を鬼にしない方法が一つだけあって、それは彬が蒼子を抱くこと。つまりセックスすることで鬼の能力を無力化できるという、少女漫画にしては思い切った設定。なんですが、そう簡単にエッチできるわけがない。いや、チャンスはたびたび訪れるんですが「やるのかい、やらんのかい、やるのかい、やるのかい、やっぱりやらんのかーーーい!」なじらし展開。そして、伏線まんか全くない一本道のシンプルなストーリー!話が拗れるかと思ったところで、あっさりと次の展開に。とにかく目まぐるしくストーリーが進むので飽きさせない。髪の毛からクローンが作れるとか、ツッコミどころ満載なのだが(髪の毛は死んだ組織なのでDNAを抽出することが゛できない)、そんな細かいこたぁいいんだよ、といってもいいんですが、最後まで読んでびっくり仰天。まさかの「問題先送り結末」!!しかも、ネタバレしちゃいますが、水の中で何年も何万年も眠って生きていられるなら、クローンなんか作る必要ねーじゃん!!
    いや、もう、この適当さ加減がすてき!かっこいい!もっとこの作者の漫画読みたくなったぞ!


    で、なんでこの漫画を読んだのかというと、仕事先の中学校の図書室にあったからです。中学校の図書室にあるということは、なにかお勉強に役に立つと判断した先生がいた、ということなのだが、これのどこが学習の役に立つというのか、さっぱりわからなかった。まさか、日本史?民俗学?
    先生の判断で廃棄になりました。

著者プロフィール

漫画家

「2022年 『ヒッタイトに魅せられて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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