ポーの一族 2 (小学館叢書)

著者 :
  • 小学館 (1988年7月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091970626

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  • 巻頭「小鳥の巣」の冒頭でいきなり既視感に襲われる。野阿梓!
    (ポーの一族がまずあって、そのオマージュとしての野阿梓の表現だという時系列は理解しています)

    「はるかな国の花や小鳥」
    憎まない。
    恨まない。
    なるほど、そうした心のありさまは(受けとる者のいない想いは)「自分のためにだけ生き」るとことなのだなぁと。
    そしてその生きかたは人間ではないものの生きかたなのだと…考えさせられました。

    「一週間」
    この巻収録のなかでは一番好きかもしれません。
    人間に興をそそられることはあっても、いまはもうひとならざる存在。違う時を生きて、違う版図を往く存在。好意を持っても、理解はしない。その断絶が際立っていたように思います。

    巻末3作はポーの一族とは別に独立した掌編でしょうか。
    「モードリン」での葬式が描かれたシーン、モブキャラの科白が「NANMAIDA_」「NANMAIDA...」だったことに若干の衝撃を受けました。時代を感じるというかえらくシュールですな…。

  • 深い・・・

著者プロフィール

漫画家。1976年『ポーの一族』『11人いる!』で小学館漫画賞、2006年『バルバラ異界』で日本SF大賞、2012年に少女漫画家として初の紫綬褒章、2017年朝日賞など受賞歴多数。

「2022年 『百億の昼と千億の夜 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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