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- Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
- / ISBN・EAN: 9784092510357
感想・レビュー・書評
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読了日 2021/1/22
紙で掬読。
背表紙より。
雪に始まり雪に終わる豪雪地帯の人々の暮らし。
「だからこそ春の半ばになり、雪囲いを取りのぞき、光がさんさんと降ってきたとき、人の世に戻ったここちがする」--
著者・鈴木牧之(すずきぼくし)は今の新潟県南魚沼郡塩沢町に生まれた。長じて縮(ちぢみ)布の商家で見習い奉公をするようになり、18歳の時にのぼった江戸の華やかさに驚いて、俳句、文学に興味を持つようになった。以降60歳になるまで家業に専念するかたわら、俳句をたしなんだ。
本書「北越雪譜」を書こうと思ったのは30歳の初めの頃で、67歳の時に出版にこぎつけた。この熱情の結晶が世界でも例をみない「雪国の生活誌」を生んだ。
挿し絵をふんだんに掲載し、ここに、まったく新しい現代語で読むことのできる名著をおくる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一年の大半を雪に覆われる越後の記録の現代語訳。
およそ200年ほど前のできごとであるけれど、いまとはまるで違う生活が書き記されています。
私の地元は越後ほどではないけどそれなりに積雪のある地域なので、時折登場する「あたたかい国とは違う」という著者の意識はよく理解できました。
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