the CITY 1 アユアマルカ 蘇る死者

  • 小学館
3.69
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本棚登録 : 137
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (549ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784092905412

作品紹介・あらすじ

主人公カパク・ライミはある都市にやってきた。そしてなぜか街を支配するカーディナルというボスにより、後釜と目されるようになってしまう。しかし、主人公には自分の過去が思い出せない。どこで生まれて、どんな生活をしてきて、どこからこの街に来たのか、まるで分からないのだ。自分の過去を探るうち、主人公はとんでもないことに気づく…。児童書「ダレン・シャン」「デモナータ」で、想像もつかぬ小説世界を構築し、大人気を博したダレン・シャン氏が、大人向けのファンタジーを書いた。読者はいつの間にか彼の術中に引き込まれ、主人公になりきって、小説の中を彷徨する。

感想・レビュー・書評

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  • ダレンシャン(あの吸血鬼のダレンシャンの物語の)大好きです。たまにふと読みたくなります。数年前に古本屋で1冊100円で2巻まで買ってたんですが、全三巻ということがわかったので、3巻を買うまで寝かしておこうと思って、そのまま忘れてました。が、忘却の積読庫から発掘されたのでLOL、3巻は図書館で借りることにして、読み始めました。
     蘇る死者という副題とダレンシャンなので、まあ、ゾンビとかそんな感じをエクスペクトしながら読み始めると、クライムドラマ系というか、マフィアもののハードボイルドという感じで、期待していた超常的なものではないっぽいような、雰囲気でスタートしたが、ところがどっこい、やっぱりダレンシャンだった。インカの秘法で死者というか、人間ではない夢の人物を顕現させることができるマフィアの親分カーディナル(普通の人間)と、その親分に後継者として作られたアユアマルカという夢の人物である主人公カパク・ライミ。ライミが面白い人物設定でグイグイ読めた。親分が創造したアユアマルカはそこそこの数がいて、各特殊な能力が付与されているという設定が良い。1巻はライミがカーディナルを継ぐところまで、ここからどうなるか、すんごい気になる。2巻へ

  • 過去を知らない男は。
    ある一定の日を境に何一つ思い出せないと気付いた時、自身の記憶探しを全力で行うだろうな。
    皆の記憶から抹消された人物がいると知れば本当の事を知ろうとするだろうが、自身がおかしいのではと少なからず疑いそうだよな。

  • 「大人向け」と言うように、ダレン氏の児童書シリーズとはまた違った雰囲気。序盤は少し盛り上がりに欠けていた気がしますが、奇妙な病気の女性、人物が元々存在しなかったかのように消えてしまう現実ではあり得ない不可解な現象、盲目の男達、主人公に興味を示す殺し屋などが登場し始めてからは、ページをめくる手が止められなくなる。最後には「やっぱりダレン氏の本だ」と思えるような結末も待っていました。ダレン氏の作品が好きなら読むべきです。

  • テオ伯父のもとでギャングになるべく行動していたカパク・ライミ。しかし取引の場で、伯父と同行した3人が銃弾の雨にあい殺された。カパク・ライミだけが生き残り、街をとりしきる大ボスのカーディナルのもとへと連れていかれた。
    部屋に何体もの操り人形があり、なんでもない理由で人を殺す、皆が恐れるカーディナルが、インカの名前をもつカパク・ライミ、夢でみたから自分の僕になれ、という。
    この街にくる前の記憶がない、しかし断片的にある女の姿が思い出されるカパク・ライミ。このインカ文明の名前の持つ意味とは。そして「アユママルカ」とはいったいなんなのか。

    この作者、「ダレン・シャン」「デモナータ」シリーズのシャン氏の別のペンネームでの発表作品だそうですが、今作は児童書ではなく、大人向けのしっかりとした物語です。子供が読むとつまらないかもしれないね。
    物語の展開に意外性があり、かなり面白いです。

  • 百科事典並みの重量本。中身も読み応えがあって、アユアマルカという謎の符号、ある日突然消えたきり最初から存在すらしていないことにされた友人、シティに君臨するマフィアのボスの秘密、脳裏にちらつく別の記憶など要素も素晴らしいんだけど、何か読み終わったあとで消化不良な感じがします。解き明かされた謎が、すべて超能力で片付いてるのがいけないのか…超能力設定がこのハードボイルドに合ってない気がするし…ハードボイルドなのに解決のしかたがラノベ風というか。なんていうかとにかく、何かしっくりこないぞという気持ちで読み終わってしまいました。続篇あるらしいのですが…どうしようかな。

  • 最初は小さな町のギャングの話かと思っていたら、すごい設定が待っていた
    インカの末裔が地下から操作するためにこしらえた人間を配備するのだが、実は主人公も人形だとわかる。人形はガーディナルによって製作され、同様に消失する。消失時には町に緑色の霧がたちこめる
    主人公のカパク・ライミはそんな事実を知らないまま、自分の過去が全く分からない(調べても記録がない)ことを疑問に持ち、やがてカーディナルから真相を知らされ、町を譲り受ける

  • 分厚いから読むのが大変そうと思いましたが、活字が大きくて、あっという間に読了。面白かったけれど、どこかで読んだなというような内容でした。おそらくこちらが元ネタなのでしょうが、新鮮味に欠けるかもしれません。

  • ダレン・シャン氏の大人向けの本☆

  • 児童書にすればハードな表現があったが、ギャングのはなしなのでしょうがないか。主人公カパク・ライミはカーデイナルによって設定されてこの世によみがえった人物なのでしょうがないが、主人公にそって書かれているので、同化できてどうなるのかどきどきしながら読めた。分厚い本だったが2日で読めた。

  • 読了:2010/03/01 図書館

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