ひとり親でも子どもは健全に育ちます: シングルのための幸せ子育てアドバイス (実用単行本)

著者 :
  • 小学館
3.94
  • (13)
  • (12)
  • (6)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 192
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093114073

作品紹介・あらすじ

子どもを幸せにするシングルの子育てとは

ひとり親家庭での心配事は、仕事や金銭など物理的なものがある一方で、ひとりで子どもをきちんと育てられるのか、という精神的な悩みが大きなものとなっています。

名著『こどもへのまなざし』で多くの悩める母親達を救ってきた、児童精神科医・佐々木正美さんが、シングルで子どもを育てる母親、父親にむけて安心して子どもを育てるためのアドバイスを語ります。
離婚、死別をどう子どもに伝えるか、思春期の子どもとどう向き合うか…、長年、子育て相談や育児の現場を通して、常に子どもに寄り添ってきた経験に裏打ちされたこころに沁みるアドバイス

親が幸せに生きることが、子どもの幸せにつながります。あなたのこころを軽くする子育てのルールがここにあります。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • タイトルだけ見て購入を決めました。これぞ、私の学びたかったテーマだ!と。こういうテーマの本はほとんどありませんよね。

    著者は、児童精神科医として45年以上もの長きにわたり活動してこられた方です。とてもいい先生なんでしょう。文章に優しいお人柄が表れているような気がします。

    ただ、いろいろといいことは書いてありましたが、期待したほどの学びにはなりませんでした。

    私が期待したのは、ひとり親でも子どもは健全に育つというテーゼについて、その根拠や理由について書いてあることも期待したのですが、本書は、まさにタイトルの副題にあるように、小難しいことを避けて、子育てに悩むシングルペアレントの方々に向けた、柔らかいアドバイス集そのものでした。

    まあそういうことは、カバーの優しい感じの絵からも判断できたことです。テーマがあまりにも学びたい事だったので、舞い上がって書店でちらっと目次を見ただけで買ってしまいまいました(笑)

    シングルペアレント特有の悩みや課題について書かれたことが半分、子育ての一般論が半分といったところでしょうか。

    特にシングルペアレントの子育てということに対して著者がおっしゃりたいのは、基本的には以下に挙げる一つのことです。
    ・子どもには、父性と母性を順序よくかつバランスよく与えることが大事なのであって、それはいわゆる父と母がそろっていなくてもできること。
     ←人間には程度の差はあれ誰でも、父性的なものと母性的なものを持っているのであり、男性、女性であるということは子育てにおいて決定的なことではない。
       ←母性とは子を許容し承認する力であり、言葉を変えれば無条件の愛、父性とは規律や規則、約束や責任などを教え社会性を身につけさせること。

    本書に書かれているほかのことは、あとは大体子育て論一般に関することと、離婚・死別を乗り越えて、親がどう生きるか、子どもにどう相対するかということです。その部で著者がもっとも言いたいのは、
    ・子育てには親の人間関係が非常に重要であり、特にシングルペアレントは豊かな人間関係を持つべき、持てればいろんな人の力で子どもに必要な育成環境を与えられる
    ということでしょう。

    本書の子育て一般論の部分は、他の方も言っておられるそんなに目新しい事ではないですが、上に挙げた著者が最も言いたいと思われる2つの点はとても大事だと思います。

    シングルでない親御さん方が読まれても学ばれるところは多いのではないかと思います。

  • 他の方を向くと不安定になる
    赤ちゃん返り
    言葉や要求にできるだけ答えること
    欲求が全て受け入れられなくても安定してくる
    どうしたの?より、しっかり向き合うこと

  • やさしい語り口調で、安心して読めます。
    ひとり親でなくとも、すべてのおやに必要なこと。でもシングルはもっとその部分を大事にしなければいけないんだろうなと

  • なんだか読んでいて安心する文章。
    包み込まれるようで著者の人柄を感じました。
    この方の他の本も読みたいです。

  • タイトルの主張自体はまったく同意なのだけど、それ以外のところに多々異論がある。

  • とにかく母性を与えてあげる、父性はそれから。
    というのが肝なんだな、ということがよくわかった。平易な文章で読みやすいのと、すとんと自分の中に落ちてきてくれるような感じがあり、一気に読んでしまった。
    読み終わってから、NHKおはよう日本で取り上げられていたことを知った。

  • ◆きっかけ
    NHKのすくすく子育てで紹介されていて 2017/3/10

  • 子ども専門の精神医学、精神保健の臨床医歴45年の著者の説得力。
    読んでほっと安心したり、気をつけよう、と思ったり。
    知りたいと思うことが沢山詰まった内容。

  • 真剣にシングルで育てることを考えたので読んでみました。
    悪い手本の夫婦関係。子どもにはこういった結婚観を持ってほしくない。また別れた後、それぞれの親とどう付き合わせるか。別れた相手との関係にばかり気が行きがちですが、大事なのは「一緒に暮らす子どもとどう過ごすか」。それができれば、親の関係はどうにかなるのだと思えるようになりました。
    母子家庭中心で、父子家庭の視点が少なかったのがちょっと残念。

  • とても暖かい言葉になぐさめられます

全15件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

児童精神科医。1935年生まれ。新潟大学医学部卒業。ブリティッシュ・コロンビア大学留学後、国立秩父学園、東京大学、東京女子医科大学、ノースカロライナ大学等にて、子どもたちの精神医療に従事する。現在、川崎医療福祉大学特任教授。
日本で初めてTEACCHを紹介し、普及に努める、TEACCH及び自閉症医療の第一人者である。
近著に『子どもへのまなざし』『続 子どもへのまなざし』『完 子どもへのまなざし』(以上 福音館)『「育てにくい子」と感じたときに読む本』(主婦の主社) 『アスペルガーを生きる子どもたちへ』(日本評論社)ほか多数

「2011年 『出会いでつむぐ私の仕事』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐々木正美の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×