父・山口瞳自身: 息子が語る家族ヒストリー (P+D BOOKS)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093523875

作品紹介・あらすじ

山口瞳の実像を長男・正介が初めて描く。

直木賞受賞作『江分利満氏の優雅な生活』をはじめとする数々の名作小説や、世相を鋭く切り取るエッセイなどを世に送り出した山口瞳。
その長男・山口正介が、父・山口瞳の作品に向かう姿勢や葛藤、家族との関係などを、これまで作品では絶対に書いてこなかった封印してきたエピソードまですべてを明らかにする。
一度も休載することなく「週刊新潮」に1614回に亘って連載されたコラム「男性自身」や『江分利満氏』シリーズなどが書かれた背景をはじめ、文壇や学友、終の棲家・国立の人々との交流、女性関係や隣家とのトラブルなどなど、“息子”でなければ書き得ない仰天エピソードが満載。
小学館から配信されている『山口瞳電子全集』(全26巻)の各巻で、回想録「草臥山房通信」として掲載された内容を大幅に加筆・修正した。

感想・レビュー・書評

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  • 2016年から小学館より配信された『山口瞳 電子全集』の各巻に掲載された、解説『草臥山房通信』を再編集・加筆・修正し、書籍として刊行されたもの。
    1963年から1995年まで、山口瞳氏の作品が書かれた時期の著者や家族の様子を、息子である山口正介氏が綴っている。500ページ超えの大著だったため、読み終わるのに五ヶ月近くかかった。
    瞳氏の作品を読んだのは、競馬や温泉などの「紀行」エッセイで、『男性自身』シリーズや『江分利満氏』シリーズは読んだことがない。
    なので、瞳氏の日常がどういうものだったのかが、正介氏の書かれたこの著書によって、人気作家であるが故の"厳しい面"をずいぶんと知ることができた。「紀行」エッセイからでは全く分からない"山口家族(ファミリー)"の姿がここにある。

  • 直木賞受賞作『江分利満氏の優雅な生活』など数々の名作小説や、世相を鋭く切り取るエッセイなどを世に送り出した山口瞳。その長男・山口正介が、父の作品に向かう姿勢や葛藤、家族関係など、作品では絶対に書いてこなかった、封印してきた闇のエピソードまですべてを初めて明らかにする。一度の休載もなく1614回連載されたコラム「男性自身」や『江分利満氏』シリーズなどが書かれた背景をはじめ、文壇や学友、終の棲家・国立の人々との交流、女性関係や隣家とのトラブルなどなど、息子でなければ書き得ない仰天エピソードが満載。『山口瞳電子全集』(全26巻)掲載の回想録「草臥山房通信」を大幅に加筆・修正した。

    去年、「居酒屋兆治」をビデオで観たので、映画化のくだりは、特に面白かった。

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