人形月 (IKKI AMUSEUM)

著者 : 恋月姫

• 小学館 (2006年6月1日発売)

感想・レビュー・書評

[zasetuさんの感想 · 2021年8月31日]

初めて買った人形写真集&恋月姫さんの本です。
雑誌など様々な本を通して、人形を見てきた私ですが、殊に目を奪われた人形の写真には、「恋月姫」と書いてあることがとても多かったです。
やっぱり私が好きなのは、瞳が閉ざされている人形。馨しい閨房の中の眠りなのか、静謐な棺の中の永遠なのか･･･その曖昧さ。触れることを躊躇わせる神秘性。しかし、コケティッシュでエロティック。瞳を開けば、嗜虐的な視線をも感じてしまう。気高く儚い彼女の人形には、そんな溢れんばかりの美があるのです。ですから、嶽本野ばらさんの解説もやはりこの本にぴったり！　ともあれ素晴らしい写真集でした！　大満足です！

[knkt09222さんの感想 · 2016年7月13日]

さかさまの裸体。白いリボン。閉じた瞳。白い光。イヤリング。銀髪。唇の光。レース。眉。羽毛。羽。金髪。青い瞳。下睫毛。まつぼっくり状の髪飾り。ピンクのコルセット。白いドレス。姉妹。パールの髪飾り。透ける乳首。半眼。水色の瞳。眼差し。ブラウンヘアー。藍色の十字架のネックレス。鼻のライン。スカートの奥。投げ出した脚。服の花飾り。枕。多様な色。帽子。黒い修道服。階段と木馬と時計と灯り。テーブルの下の避暑地。ティーカップ。翳。口紅。大人の表情。豊穣な黒髪。蝋燭。紫のリボン。頬紅。柔らかい髪。聖母子画。巻き毛。銜えた薔薇。眼にかかる白髪。紫のドレス。眉のない顔。茶色の瞳。赤い瞳。レースのカーテンに隠れる。びろうど。片目で覗く。光が射す。カラフルなカーテンと黒いカーテン。赤ん坊。イヤリング。姉妹。水色の花の髪飾り。赤い服。黄緑の光。半裸体。百合。ロザリオ。薔薇園。覗く土。木の幹。大きなリボン。眠り。飛蝗と蝶。繊細な指先。伏せた顔。足の指。帽子。矜持。花々。赤とピンクと黄色と紫の花の中での眠り。乱れた睫毛。水。白く濁った川。オフィーリヤ。胸元の汚れ。半眼。ともに浮かぶ花弁。煉瓦の壁。脚。裸足。石の壁。拡がる髪。手首の十字架。光を受けた眠り。ふたりの眠り。抱き合う姉妹。足の裏。青銅の椅子。おでこ。アメジスト色の瞳。布の蝶。赤ずきん。笑み。猫のような水色の瞳。アイシャドウ。魔女。三つの鏡台と蝋燭と鎖。伏した二人。鳥の仮面。秘密の夜会。コルセットの背中。蝶を思わせる異形の化粧。薄く開いた唇。眠りと氷の視線。赤い和装。黒髪とおかっぱ。ブロンドの短髪。乳首を覗かせる衣装。連星のネックレス。花に埋もれた眠り。赤と黄色。真紅の薔薇と白薔薇。桜の花と枝。箱の中から投げかけられる視線。

[あみゃさんの感想 · 2013年1月12日]

写真集ってあまり買う機会がないのだけど、恋月姫の名は雑誌でもチェックしていたので買えて満足。
本物見たいなー。

[ひなたさんの感想 · 2012年4月25日]

人形作家、恋月姫さんの写真集。
美しいと言う人と怖いという人に分かれるのでしょう。
もちろんわたしは、美しい、素晴らしいです。

[江上英樹（テツヘン）さんの感想 · 2010年12月17日]

大ヒット人形写真集『人形姫』の第二弾！！人形も写真も、その妖しさに磨きがかかってます！フィギュア付きの限定特装版も作りました！！

[のんこしゃんさんの感想 · 2010年4月13日]

正統派耽美球体間接人形作家、恋月姫写真集 シャム双生児など、ドキッとする世界

[こたさんの感想 · 2009年11月29日]

美しい

[harukaさんの感想 · 2009年11月18日]

すばらしい

[月城憂さんの感想 · 2009年11月10日]

同様に、恋月姫の人形写真集。
お気に入りです。

[まーぷるさんの感想 · 2008年11月23日]

球体関節人形作家、恋月姫さんの写真集。
撮影は「人形屋佐吉」や「マリアの心臓」の店主片岡佐吉さん。
恋月姫さんの写真を見たのは中学生のとき。
初めは人形ではなく本物の少女だと思いました。
人形だと分かった瞬間、恐怖を感じたのを覚えています。
怖いけれど目が離せない。
そんな不思議な力を持った少女たちが此処にいます。

著者プロフィール

1980年頃より人形制作を開始。人形作品集に1998年『人形姫』（小学館）、2000年『震える眼蓋』（角川書店）、04年『月の神殿』（studio parabolica）、06年『人形月』（小学館）。

「2014年 『無憂宮　ＳＡＮＳ　ＳＯＵＣＩ』 で使われていた紹介文から引用しています。」