源氏物語 上: 創業90周年企画 (マンガ古典文学シリーズ)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 38
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093621953

作品紹介・あらすじ

花村えい子の繊細華麗な筆致で甦る王朝絵巻

日本古典文学の名作を原典に沿ってコミック化する話題のシリーズ! 第5回配本は、紫式部が描いた王朝絵巻『源氏物語』に、繊細華麗な筆致がパリ・ルーブルの展覧会でも絶賛されたベテラン漫画家・花村えい子が挑みます。桐壺帝の第二皇子として出生し、才能・容姿ともにめぐまれながらも臣籍降下して源姓となった光源氏が、平安王朝を舞台に数多の恋愛遍歴を繰り広げる栄華と苦悩の物語。日本女流文学の最高傑作が、多くの文芸・ミステリーを原作とする作品を手がけている著者により、いきいきと甦ります。
「桐壺」「帚木」「空蝉」「夕顔」「若紫」「末摘花」「紅葉賀」「花宴」「葵」「賢木」「花散里」「須磨 其の一」までを収録。
著者:埼玉出身。’59年『紫の妖精』でデビュー。少女漫画のパイオニアとして活躍後、文芸・ミステリーを原作とする作品等を発表。第18回日本漫画家協会賞優秀賞、第1回メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。代表作に『霧のなかの少女』『花影の女』『落窪物語』等。フランス国立美術協会(ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール)正会員、日本漫画家協会理事。

感想・レビュー・書評

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  • 高校古文で触れてはいても断片的でしかなかったので、まず登場人物の多さにクラクラ。
    各話ごとに簡単な相関図はあるものの、それでも時折混乱して前の話を読み返したり。
    ただ、漫画だからとても読みやすく、絵もきれいでなんとか話を最後まで追えました。
    政治と女と性と…昔もみんな、なんだかんだ下世話な話が好きだったのね(笑)
    手紙の表現が詩的で誤解してたけど、こんなに下衆だとは思ってなかった!(習ったのをすっかり忘れてるだけかもだけど)

  • これが、貴族の生活の標準だとしたら、凄い。自由でおおらか。これも有りかな。

  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/790706

  • 若くしてたくさんの女を抱いて、抱いて抱いて、、そんなにも当時の恋愛は自由だったのかな。私が女の立場だったら絶対耐えられないけど、源氏はなんだか憧れるかも。簾をくぐって突如現れて抗う女に「私は何をしても許される身分なのですよ」ってくちづけしてはだけさせて。そんな熱い夜も過ごしてみたい気がする。
    もしこの時代に源氏のような人がいたら明らかに軽率で夜から憎まれる存在だろうけど、私は会ってみたいなって思った。
    藤壺様への想いを抑えきれず関係を持ってしまう源氏の強引さ。拒む藤壺様もまた源氏に好意を寄せていたところがまた興味をそそる。継母子にあたるがほんの5歳差だったら異性として魅力に感じちゃうよな。その夜の交わりによって懐妊するけど父は源氏と藤壺様の関係を知らないから自分の子だって喜んで、源氏は黙ってて、、切ない。。
    葵の上、素直じゃないなって思った。源氏、葵の上が弱った時だけ頼りげなくかわいいとかって。妻なんだからいつでも一番に愛してあげてほしい。
    嫉妬を被り女は生霊に憑かれ、雲隠れしてしまう人もいた。源氏の行動は決して真摯とは取れない軽率なものだったが、それでも優れた才知と麗しい眉目、それから身体を溶けさせるような夜の手先はそれほど魅力的だったのだろう。
    私的には若紫との関係が気になる。お兄さまのような存在であり続けたのか。それとも若紫の成長に伴って男女の関係に?幼い頃から寝食を共にした源氏は若紫の目にどう映ったのだろう。
    現代に生まれた私には疎くて、それでいてどこか輝かしく煌びやかな世界。季節とともに生き、時とともに歩むことで磨かれる感性の豊かさに感嘆した。
    大人の世間話なんだって。人の機微が十分にわかるまで熟した頃に原作を読みましょう。

  • 図書館で借りた。スケベ小説の走り

  • 2014.07.21

  • BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー“あの人が買う本”で登場。BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー“あの人が買う本”で登場。
    http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/highlight/18.html

    「花村えい子さんもこういうの描いてらっしゃるんだ。読みやすいわねぇ。芝居の資料でも、まんがのほうが楽。」(柴田理恵さん)



    原宿ブックカフェ公式サイト
    http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
    http://nestle.jp/entertain/bookcafe/teaser.php

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著者プロフィール

日本漫画家協会理事。SNBA(フランスの伝統ある美術サロン)正会員。漫画家。1959年、大阪で貸本漫画『虹』でデビュー。代表作に『霧のなかの少女』『花影の女』『花びらの塔』などがある。最近刊では、マンガ古典文学『源氏物語 全3巻(2013年 小学館)』がある。

「2014年 『再び大阪が まんが大国に甦る日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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