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- Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093713719
感想・レビュー・書評
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ちょっと名の知れた大学を出て、中の中程度の会社に就職して、高望みせず分相応をわきまえ、衣食住に困らず週一回家族サービスが出来て、そこそこの幸せを感じて生きられたなら、これほど楽で素晴らしい人生もそうそう無いだろう。
あとはレールから外れないよう、会社がこけないよう必死に働けばよいのである。
もうひとつの幸せは、周りの人から好かれたり、必要とされる生き方だろうか。
要するに自分の存在価値を実感できる生き方だ。
まあ幸せなんて人によって様々なものだが、金儲けに幸せを見出す生き方はしんどそうだ。
金儲けすることで、存在価値を“認めさせる“生き方とも言えようか。
日本一などの名誉欲とも似ているかも知れない。
しかしひとたびレールが外れたら、他人を蹴落としなりふり構わず存在価値を認めさせるまで必死になるのかも知れない。
「資本主義は競争社会。何をやっても勝てば官軍。」
世の中のキレイな言葉の嘘を見抜き、独自の理論を躊躇の無い関西弁で言い切る文章は、歯切れがよくて痛快です。共感できる話もたくさんあるし、目から鱗モノの話もたくさんありました。
しかし、青木雄二本人はマルクス主義者。氏が実体験した資本主義原理の非人道的な部分を痛快に露骨にすることで、マルクス主義の良さを伝えようとしているのかもしれません。詳細をみるコメント0件をすべて表示