バブルの王様: 森下安道 日本を操った地下金融

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093801249

作品紹介・あらすじ

トランプタワーを買い占めた日本人。 トランプタワーを買い占め、ジャパンマネーの力を世界に見せつけたその男は、バブルという時代を牽引し、そしてただひとり生き延びた。街金融アイチ会長、森下安道。洋服の仕立屋からのし上がり、貸付総額1兆円超のノンバンク・アイチを率いた彼は、ゴルフ会員権というビジネスモデルを考案、さらに世界の絵画取引に売って出て、世界的オークション会社の個人筆頭株主にまで名を上げた。 その繋がりは政界から暴力団まで幅広く、桁違いの資金力に、時のバブル紳士たちも惹きつけられた。「蝶ネクタイの会社乗っ取り屋」「兜町の風雲児」「地上げの帝王」…・・・森下は彼らの裏で「イトマン事件」をはじめ数々の経済事件に関わりながら、ただひとり時代のあだ花で終わることなく生き残った。まさに彼こそはバブルの王様と呼ぶに相応しい。知られざるその生涯を通じて、狂乱の時代を総括する。 【編集担当からのおすすめ情報】 著者の森功氏は、『許永中 日本の闇を背負い続けた男』『平成経済事件の怪物たち』など、バブル期を題材にしたノンフィクション作品を描いてきました。そのなかで最後にして最大の大物といえる存在が、本書の主人公である森下安道氏です。 生前の森下氏と親しく、その資金力と人となりを間近に見てきた著者だからこそ書けた、バブル・ノンフィクションの集大成的作品といえるでしょう。

感想・レビュー・書評

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  • バブル期にトランプタワーを買い占めた男・森下安道
    洋服の販売から成り上がり、街金融アイチ、そしてゴルフ会員権というビジネスモデルをつくり、世界的なオークションの個人筆頭株主になったというバブル紳士。
    桁違いの所有資産を持ち、世界にその名をとどろかせた森下安道。バブル期を生き延びたという彼の人生を綴ったノンフィクション。

    おもしろかった!
    こんな勢いのある日本人がいたのか…という驚き!

  • 金は必要だが、丁寧で気持ち良い暮らしができる分だけでよいな。

  • 資本主義を極めていくと拝金主義になるのかも。
    全てを金に換えてしまった人。

  • お金はいくらあっても困らないけれども。お金だけがすべてではないよなと改めて考えてしまう。
    平成金融史からはじまって、イトマン事件に興味をもち、その関連、周辺図書を読む中でたどり着いた本だった。バブルというものの底知れなさを感じた。

  • ちゃんと最後まで読む感じになれなかった。
    あんまり面白いと思えなかった。

  • 20年前に森下安道氏にお会いしたことがある。

  • バブル期の王様として経済を操った森下安道という男の物語。貪欲すぎる程の拝金主義が紙面をとおしてビシビシと伝わってきた。終戦後の少年時代は極貧生活を強いられたが、丁稚奉公から起業。洋服店を継いだ後、資金繰りの厳しさから業種転換。判断力と修正力、まさに高速PDCAのお手本のような人。

    登場人物のみでなく、当時の経済事件-ロッキード、リクルート、イトマン-や山一抗争など時代背景を知るのに参考になった。

    当たり前だけど、戦後のカオスから始まり、高度経済成長、バブルといったエネルギッシュな時代といまは全然違う。

    現在は不景気&インフレ、、学校で習ったスタグフレーションではないか。

    時代の波に流されるのではなく、乗っていけるよう常に楽観、悲観のバランスをとりつつ生きていきたい。
    とこの本を読んで感じた次第。

  • バブル期に活躍した裏の金融家森下安道の一代記。フリーのノンフィクション作家森功の綿密な取材を元に描かれている。はっきりとはしないが浮かび上がる人物像は資本主義の裏街道を知悉したインテリ金融家を思わせる。

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著者プロフィール

森 功(もり・いさお) 
1961年、福岡県生まれ。ノンフィクション作家。岡山大学文学部卒業後、伊勢新聞社、「週刊新潮」編集部などを経て、2003年に独立。2008年、2009年に2年連続で「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞」を受賞。2018年には『悪だくみ 「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』で大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞受賞。『地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団』『官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪』『ならずもの 井上雅博伝――ヤフーを作った男』『鬼才 伝説の編集人 齋藤十一』など著書多数。


「2022年 『国商 最後のフィクサー葛西敬之』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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